14:こくはくしたおうじ ページ49
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｢まふくん、｣
｢ぼく、気持ちがないわけじゃないよ。｣
｢え？｣
床に組み敷かれたまま、まふくんは、私と足の間に自分の膝を入れてそう言った。
私の顔の横には
細いと思っていたまふくんの腕があった。
私の腕よりはるかに大きくて骨ばっていて、男の子だって。
そう思った時
まふくんの顔が近づいて、
唇に暖かくて柔らかい感触があった。
｢…………っ、｣
角度を変えて、浅いと思ったら深く。
まふくんはしばらく
抵抗しない私と口付けていた。
｢……｣
しばらくして、視線を合わせたままゆっくりと唇が離れる。
遠くなりはっきりと見えるまふくんの頬はほんのりと赤く染まり、色っぽい。
私もこんな顔をしていると思うと恥ずかしくて俯いた。
｢僕達が変な関係だって？｣
｢……｣
｢変な関係だの、なんだの…そんなのぼくは知らない。どうでもいい。｣
｢……｣
｢キスしたら、それが1日目なんだよ。だから、｣
｢……まふくん、｣
｢僕達、付き合おう。｣
まふくんのその言葉を聞いて
言葉にしたことも、考えたこともなかった感情が一気に溢れ出す。
｢僕達、付き合おうよ。｣
｢…｣
｢付き合おうってば。｣
私を床に組み敷いたまま、コツンと頭突くまふくん。
私がそっと頷くと、まふくんは嬉しそうに私に体重をかける。
｢重、｣
｢へへ。これで安心だ〜｣
｢苦しいってば！｣
｢Aちゃんは俺のソング作ろうかな｣
嬉しそうに私に抱きつくまふくんに
また、心が暖かくなった。
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山下(プロフ) - ゆんたさんの作品が大好きで一文字でも多くゆんたさんの書く文章が読みたいです。もし宜しいのであれば続編を読みたいです。 (3月31日 3時) (
レス) id: 12bd432e17 (このIDを非表示/違反報告)
めぞぴあの(プロフ) - 続編、読みたいです… (8月30日 19時) (レス) id: 269b094ab0 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 続編読みたいです！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2023年3月25日 9時) (レス) id: 0407d7412e (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - コメント失礼致します。この作品、好みドンピシャです…！ここまで刺さる作品今まで読んだことがなかったので読んでいてとても楽しかったです！ (2022年12月31日 17時) (レス) id: cb0bd95209 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃん(プロフ) - コメント失礼します。最高の作品でした。今はパスワードがあって見られませんが、いつか全体公開にしてくださる日を待ってます！！！いつか続編見たいです！ (2022年10月31日 23時) (レス) id: 3a7614e975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんた
| 作成日時：2018年6月19日 19時
