【まふまふ】そくばくおうじ 。

17:かしたろうというおうじ ページ18

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｢歌詞くん来ないねー｣

｢うるさい、天月｣




そらるさん、機嫌悪そう。

といってもそらるさんが機嫌悪いのは、八割眠いせいだから心配は無用。




放っておいてると、ほのかちゃんが不思議そうに2人を見つめていた。可愛い顔してるな、ほんまに。


まぁ、可愛い子なんて滅多に見ないとかそんな訳では無いんだけど

というよりいつでも見ているんだけど

やっぱりいつ見ても可愛い子は可愛い。




謎の語彙力、許してくれ。









｢どうしたん？｣


俺はそんなほのかちゃんに声をかけた。






｢んー、かしたろうって誰ですか？｣



この子、王子には疎いのかな。

そういう子の方が好きだ。
俺たちを外見で判断する女は嫌い。

まぁ、この外見のおかげで色々と得してるんだけどね。








俺が説明しようとすると、

ちょうど生徒会室のドアが開いて
ギターを抱えた男がたっていた。

来た。説明する手間が省けたからいーや。





｢来たで。この人が噂の歌詞太郎くん｣

｢へぇー。｣






教えてくれてありがとう、なんて笑うほのかちゃん。

うん、容姿満点。笑顔満点。
……って、俺何様だよ。







｢まふくんいる!?｣







ここは3階だ。
ギターを2つ持ちながらは辛いのだろう、

ハァハァと粋が荒くなっている歌詞くん。

ひとつはきっと、まふくんのギターだ。







｢まふくんならちょうど、さっき帰った。｣






僕が言うと、歌詞くんはあぁ、と項垂れた。




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