65話 ページ19
you side
いつも私達のことを引っ張ってくれる人。
そして誰よりも関西を大切に思ってくれる人。
寂しがり屋で先輩なのにほっとけなくて、それなのにやっぱり私にとってはいつもヒーローで。
泣きたい時にそばにいてくれるそんな人。
私のヒーローはちょっと、いや笑だいぶ泣き虫だけど笑
そんな大好きな人を守りたい、支えたいと思うのは当然だと思う。
向井「Aは凄いなぁ…ほんま…」
「え?」
向井「Aの苦しみが少しわかった気がするんよ。俺はグループで皆で乗り越えてきたつもりやねん…辛い時も…メンバーがおったから…」
あぁ…やばいかなこれ…
向井「でも、Aはいつも1人で笑顔で誰よりもアイドルするんよ…」
向井「誰よりもキラキラして…ファンの人を幸せにしとる」
康にぃの言葉に涙が溢れそうになるのを必死に耐える
向井「1人でも…俺らと肩並べて…関西引っ張って…ほんますごいと思う…」
違います。康二くん。
私は…そうするしかなかっただけだから…。。
1人以外の選択肢がなかった私にはその道しかなかっただけ。
そんな綺麗なものではないよ…。
向井「俺なぁ、Aが隣にいると…安心すんねんほんまに。でもそれと同時に負けられへんなって思うねん。」
「…うん」
向井「なんか…メンバーみたいやねん笑…Aはそれくらい大事なんよ」
「…康二君…」
わたしには一生できないと思ってたもの。
本物にはならなくても、同じくらい大切に思ってくれる人はいるんだということが、わたしの心を温かくする
向井「だから、ずっと一緒におりたい、Aと沢山一緒にお仕事したい」
「うん、私も」
いつのまにか2人の顔はぐちゃぐちゃで笑
あの前の夜を思い出した。
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向井 side
「……ぅん」
向井「ふふ笑寝顔は変わらんなぁ笑」
泣き疲れて、俺の肩に寄っかかるように眠るAの頭を撫でながら、可愛い妹の寝顔を見る。
少し目が赤くなっていてと、圧倒的な可愛さは変わらない。
その寝顔はまだあどけなさは抜けていなくて、あんなに頼り甲斐があっても、やっぱり後輩なんだなと実感する。
目にかかる前髪を少し避けると少しくすぐったそうにしつつも、一向に起きない。
向井「ほんまかわええわ…」
綺麗な髪に優しくキスをし、また抱きしめる
向井「Aに似合うくらいカッコ良くなるまで、お兄ちゃんでいさせてな?」
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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年5月22日 13時