１０ ページ11
この間、剣持くんと月ノ先輩のコラボの配信があった。最初は「こんなに仲がいいのに付き合ってない……？」みたいな疑いの目で見つつあったけれども、二人の掛け合いなんかを見ている内にちょっとずつ引き込まれていって、30分も経つとすっかり1人のリスナーとして二人を見てしまっていた。
これがVTuber…、すごい…、と小学生みたいな感想を覚えてしまったのが未だに思い返される。
学校で友達にその話をたくさんしたい気持ちは少しあったけど、何せ本人が真後ろに座っているから大っぴらにそんな話をすることははばかられた。
そんな気持ちを抱えながら、再提出を命じられた宿題なんかを終わらせて大分空が赤くなってきた頃。
部活も終わり始めているのかチラホラと体操服で帰宅している人間の中に混じって一人でとぼとぼと歩いていると、前方から女子のキャアキャアという黄色い声が聞こえてきた。
何があるのだろうとそちらに視線をやると、校門の前に金髪の男性が立っていた。美形だ。
スマホを弄りながら定期的にこちらを見ているから誰かの保護者だろうか…、なんて思いながら物珍しさに彼を見ているとばち、と目が合った。
「……あっ！」
しばらく見られていた後、何かを閃いたように少し大きめな声がこちらまで聞こえてきた。
そしてそのままちょいちょいと手招きをされる。
「……え、私……？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カレーぱン(プロフ) - 葛さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (1月28日 18時) (
レス) id: 5b34eff9f0 (このIDを非表示/違反報告)
葛(プロフ) - コメント失礼します！とても面白くて続きが気になります。更新頑張ってください🫶 (1月28日 10時) (レス) id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カレーぱン | 作成日時：2024年1月26日 18時
