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、
そして数日後。
ついに結婚パーティーの日。
今日零くんはポアロのバイトがお休みで、私達は17時半ごろから来るように言われていた。
ポアロは15時頃まで通常営業、それ以降は貸切にするとのこと。
私は美容院で髪型をセットした後、家で何を着て行こうかギリギリまで悩んでいた。
『ねえねえ、このパーティードレスでいいかな?』
「ああ。お前は何を着ても似合ってるから大丈夫さ。」
『うう…嬉しいけど決めるに決められない…』
「Aはやっぱりピンクで良いんじゃないか?」
『そっかあ。ここぞという時はピンクで決めてもいいよね。うん、そうしよう。』
悩んだ挙句、薄いピンクの膝丈のパーティードレスを着ていくことにした。
零くんは無地のシャツに黒いジャケットでラフすぎず、畏まりすぎずな服装。
「そろそろ行こう。」
『うん。』
ポアロに着き入り口のドアを開けると。
「あー来た来た!今日の主役!」
園子ちゃんが迎えてくれた。
周りを見渡すとHAPPY WEDDINGと書かれた壁アート、デコ、テーブルの配置も工夫してあり、準備に時間をかけてくれたんだということが分かる。
『すごい…思ってた以上にすごすぎる。』
私は完成度の高さに驚き、口で手を抑えながら既に涙ぐんでいた。
「Aさん、泣くのはまだ早いです。少年探偵団のみんなと蘭ちゃん達がかなり頑張ってくれたんですよ。」
梓さんが私の肩をポンと叩きながら、笑顔で話しかけて来てくれた。
「僕もかなり驚いています。皆さん、本当にありがとうございます。」
「何言ってるんですか。これからですよ。」
そう言うと梓さんは中に入って行き、再び支度をしてくれているようだった。
「Aお姉さん、これね、歩美が作ったの!」
「これは俺だぜ?」
「この文字は僕が書いたんですよ!」
少年探偵団のみんながこちらに駆け寄って来てくれた。
『みんなありがとう。どれも素敵でよく出来てるよ。』
「Aさん、今日も綺麗ね。」
哀ちゃんがふふ、と笑いながら近づいて来た。
『哀ちゃんにそんな風に言ってもらえるなんて嬉しいよ。ありがとう。』
「本当、今日は特に綺麗です。髪型も可愛いし。」
「Aさんはピンクが似合うよな。」
続いて蘭ちゃん、世良ちゃんも声をかけてくれた。
『嬉しい。ありがとう。』
その後ろでガチャンと入り口のドアが開いた。
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まゆたろう(プロフ) - n.uさん» ありがとうございます(^^)誤字ありましたね、申し訳ないです。ただいま訂正しました!あと少しですが、お楽しみいただければ嬉しいです。 (2018年9月27日 17時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)
n.u(プロフ) - 更新楽しみにしています。146.に誤字が見受けられます。毛利さんの台詞「○○ちゃんを流せたら」ではなく、「○○ちゃんを泣かせたら」ではないでしょうか? (2018年9月25日 7時) (レス) id: a82032a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
まゆたろう(プロフ) - 紫蝶桜さん» いえいえ(^^)そう言っていただけて良かったです!また何かあればお気軽にコメントくださいね♪ (2018年8月29日 18時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - まゆたろうさん» おぉっ!入り方が上手いですね!自然で分かりやすいです!リクを叶えてくれてありがとうごさいます! (2018年8月29日 14時) (レス) id: eb2d3ebf3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆたろう(プロフ) - 紫蝶桜さん» 書いてみましたが、いかがでしょうか?まだ途中ですが、入りはこんな感じにしてみました! (2018年8月24日 23時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆたろう | 作成日時:2018年7月29日 1時