キャバ嬢ですが何か？３【名探偵コナン】

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少しすると、私はフリー団体客の席についていたが、気が気でなく、仕事に集中出来ずにいた。

当然だ。

後ろの席には零くんと他の女の子がいるのだから。

どんな話をしているのか気になって仕方ない。



「Aちゃん、どうかした？何か飲む？」

『ありがとうございます。すみません、なんかボーッとしちゃって。』

ドリンクのお代わりをを勧めてくれたので、カクテルを頼んだ。

ダメだダメだ。

後ろは振り返らない、今は何も考えない。

必死に自分に言い聞かせた。

『白井さん、この間も来てくださいましたよね。今日も飲み会の後ですか？』

「覚えててくれたんだ。今日も会社の飲み会の帰りだよ。」

今隣に着いているお客さんは私と同じぐらいの年齢だと思われる、竹内涼真似のイケメン男性。

『じゃあ、頂きます。』

白井さんと乾杯して2杯目のお酒を飲む。





『分かります。私もプリズンブレイク全部見てるんですよ。』

「そうなんだ。俺はまだ途中だから内容言わないでね。」

少しすると、思いのほか会話が弾んで楽しくなって来た。

白井さんの人柄もあるのだろう。

この間は隣に座らなかったのであまり会話しなかったのだが、今回改めて隣で話してみるととても話しやすい。

「Aさん、チェンジで。」

『はい。』

店長に声を掛けられたので、ドリンクを飲み終えキリのいいところで立とうとした。

「あ、Aさん指名で。」

わお。

「ありがとうございます。それでは失礼いたします。ごゆっくりどうぞ。」

こんなイケメンから指名を頂いてしまった。

これは普通に嬉しい。

当たり前だけど、変態エロオヤジの指名より100万倍嬉しい。

『ありがとうございます。ここにいれて嬉しい。』

そう言って自然な感じで白井さんに近づいた。



しかし、さっきから後ろからの視線が痛いのは気のせいだろうか。

そもそも自分がアポなしでお店に来た上に他の女の子と喋ってるんだから、自分が蒔いた種でしょうが。

こうなったらこっちも負けじと嫉妬させてやるわ。

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