検索窓
今日:73 hit、昨日:44 hit、合計:227,349 hit

124.安室side ページ26





「実は、こういう夜の時間帯とか、ポアロで1人の時間帯とか…猛烈に孤独感に襲われるんだ。」

行為を終えた後、俺の腕の中でウトウトしているAに気持ちを打ち明けた。

「夢にも出て来るし、それで眠れなくなることもあるし、ただ辛かったし苦しかった。」

『うん…そうだよね。』

相槌を打ちながら眠そうに話を聞いてくれているAが愛おしい。

「でも今はAがいてくれるから、毎日が変わりつつある。」

『うん。』

「天国のあいつらに自慢したいぐらいだよ。」

『ありがとう。もうすぐお盆だから一緒にお墓参り行かせてもらいたいな。』

「もちろん。Aを連れてったらあいつらどんな顔するだろうな。」

『みんなに認めてもらえるといいな。』

「Aなら速攻でOKだろう。」

『そっか。嬉しい。』





話をしているうちにAはスースーと寝息を立てて眠ってしまったようだ。

「A、寝てる。かわいいな。」

Aの頭を撫でて頰にキスをした。

『うーん…』

すると、寝ぼけて口をモゴモゴしながら俺の背中に手を回して来た後。

『零くん、だーい好き。』

笑顔で一言、そう呟いた。





やばい。

なんなんだこの寝言。

どんな夢見てるんだよ。

どんだけかわいいんだ。

かわいすぎるだろ。

しかもそんな何も着てない無防備な姿で。

俺は1人で葛藤していたのだ。





こいつと知り合う前の生活に戻るなんて絶対にもう無理だろう。

もしあの日店に行かなければ。

つくづく不思議な縁だったと思う。

この俺が、こんな風に思う日が来るなんて。



好きな人がそばにいる幸せを噛み締めながら、Aを抱きしめ俺も眠りについた。

125.→←123.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (146 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1880人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まゆたろう(プロフ) - n.uさん» ありがとうございます(^^)誤字ありましたね、申し訳ないです。ただいま訂正しました!あと少しですが、お楽しみいただければ嬉しいです。 (2018年9月27日 17時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)
n.u(プロフ) - 更新楽しみにしています。146.に誤字が見受けられます。毛利さんの台詞「○○ちゃんを流せたら」ではなく、「○○ちゃんを泣かせたら」ではないでしょうか? (2018年9月25日 7時) (レス) id: a82032a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
まゆたろう(プロフ) - 紫蝶桜さん» いえいえ(^^)そう言っていただけて良かったです!また何かあればお気軽にコメントくださいね♪ (2018年8月29日 18時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - まゆたろうさん» おぉっ!入り方が上手いですね!自然で分かりやすいです!リクを叶えてくれてありがとうごさいます! (2018年8月29日 14時) (レス) id: eb2d3ebf3e (このIDを非表示/違反報告)
まゆたろう(プロフ) - 紫蝶桜さん» 書いてみましたが、いかがでしょうか?まだ途中ですが、入りはこんな感じにしてみました! (2018年8月24日 23時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まゆたろう | 作成日時:2018年7月29日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。