キャバ嬢ですが何か？２【名探偵コナン】

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『ドリンク頂いてもいいですか？』

「これでいいだろう。」

お客さんに出す用の焼酎を指差して言ってきた。

『私焼酎苦手で…』

「そうだったっけ？じゃあドリンクあげるから、俺だけに特別なサービスしてくれる？」

肩を組んで更に顔を近づけて来る。

『…！！』

「お客様！」

店長がすかさず注意してくれたので助かった。

「っんだよ。ちょっとイチャついただけだろ。邪魔すんなよー店長ー！」

一緒に来たお友達は特に危害を加える訳でも注意する訳でもなく。

本当に連れて来られたという感じだ。

「まぁいいよ。今日は飲め。」

『いただきます。』

店長にもう1人の女の子の分も含めオーダーを伝えドリンクを持って来てもらい、乾杯する。



唯一の救いだった場内指名をくれたお客さんはたった今帰ってしまい、タイミング悪く私は終始この席に着いていなければいけなくなった。

最悪…本当に最悪過ぎる。

なるべく4人で話せるように会話を仕向けたが、ツレの男は殆ど喋らないし、この迷惑男はそもそも人の話聞かないし、一緒に着いている女の子も困惑気味だった。



やっと長い長い1時間が終わろうとしており、店長がこちらへ来る。

「そろそろ1セット目が終わりますが、いかがなさいますか？」

「帰るよ帰る！金も時間もねぇよ！」

「ありがとうございます。ではこちらお会計です。」

「はいはい、どうぞー。」

乱暴に一万円札を置き、迷惑男は席を立った。

「この後アフター行こうぜ？」

『いえ、今日は…』

「Aちゃん、ちょっといい？」

気を利かせてくれたのだろう。

店長が私を呼んでくれた。

『ちょっと失礼します。』

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