キャバ嬢ですが何か？２【名探偵コナン】

80. ページ31

2人で部屋に入り、荷物を置かせてもらった。

『海楽しかったね。日焼け止め塗ったのに足は出してたから焼けちゃったな。』

「A」

『わ！』

いきなり後ろから零くんに抱きつかれビックリしてしまった。

「ずっとこうしたかった。」

『着替えてみんなのところに行かないと。ちょっと、ダメだってば。』

ラッシュガードの裾から手を入れられ、お腹のあたりの手がかかると、だんだんとその手は上に来たので必死に腕を掴んで止めた。

『零くん、ちょっと落ち着こうか。』

「車でお前のこの姿を見た時からこうしたくて仕方なかった。」

『う、うん。』

「早く着替えろ。」

『これじゃ着替えられない…』

「早くしないといけないんだろ？」

『じゃあ離れて？』

「離れていいのか？」

『…そりゃずっとこうしてたい…けど…』

「ふ…」

零くんはすっと離れてくれた。

『零くんも着替えないと…』

「お前の困った顔が見たかった。」

『やっぱり意地悪だね。』

零くんはサクサクと着替え始め、あっという間にTシャツ姿になっていた。

『着替えるの早。』

「女みたいに面倒くさくないからな。このままお前の着替えを見ていたいが、それだけじゃ済まないだろうから先に行く。」

『でしょうね。』

「あっちで待ってる。」

『ん。』

零くんは私にキスしてみんながいる部屋に戻って行った。



まだドキドキしてる。

キスだけでこんな気持ちになるなんて、私零くんと出会ってからだいぶ乙女になった気がする。

81.→←79.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す