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65. ページ16

『少しのつもりがこんなに酔うなんて。』

ベッドに寝て、手で顔を覆いながら言った。

零くんはベッドに座ってこちらを見てはあ、とため息をつく。

「全く、僕の前だからいいものの。」

『私、我ながら無防備だなって思った。』

「本当その通りですね。特にその格好はまずいと思いますよ。」

『ねぇ、私を酔わせるつもりだった?』

酔っていることもあって、何でも言える気がした。

「なに言ってるんです?」

『あのさ、私達って付き合ってるの?そこはぐらかしたままヤろうって言うなら、零くんもそこら辺のチャラ男と変わらないよ?』

「僕をそこら辺のチャラ男と一緒だと言いたいんですか?」

『だってそうだよ。その場しのぎで適当に告ってやった後はバイバイって人もいるんだよ。』

「だったらとっくに事を済ませてあなたの前から消えていると思いますが?」

『信じてるけど不安なんだもん。明日になったら今日のことが無かったことになっちゃいそうで怖いよ。』

「いいさ。忘れないようにしてやる。」

そう言って彼もベッドに入って来て、仰向けに寝ている私の上に馬乗りしてきた。

「いいか。俺はとっさの対応でみんなに伝えてしまったとしても、今Aと付き合ってると思ってるし、ずっとこのままで居たいと思ってる。」

『なんで?』

「好きだからだよ。」

『…』

お酒を飲んで涙もろくなっていたのもあり、涙が溢れ出てしまった。

『私たち、ずっとこのままで居られる?』

「ああ。」

『明日になったら居なくなったりしない?』

「もちろんだ。」

『本当に?やったら終わりじゃない?』

「お前もそれを証明しろ。」



そう言われ、私は彼の背中に腕を回して抱きついた。

あたたかくて、彼のにおいはとても落ち着く。

「A」

『…ん』

さっきよりも優しいながらもねっとり熱いキスを交わす。

同時にパーカーのファスナーを開けられる。

「今度はピンクじゃないんだな。」

『でもこれも可愛いでしょ?』

「ああ。まあすぐに剥がすけどな。」

『…やっぱり変態な警察。』

そう言いつつも、私は彼に身を任せた。




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「好きだからだよ。」ってところ、ちょっと新一ちっくになってしまいました。

続きはフラグ立てないと書けないので、この辺りで。。

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まゆたろう(プロフ) - ひゆめさん» ご指摘ありがとうございます!今修正しました。呼び方気を付けていたのにうっかりしてました。今後改めて気を付けますね! (2018年6月22日 22時) (レス) id: a6d7c194db (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 園子の前で零呼びしてますよ…。 二人きりなら零でもいいと思うけど、外では透じゃないとトリプルフェイスの意味が 。80ペ ージ辺りです! (2018年6月22日 20時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
まゆたろう(プロフ) - 雪菜さん» コメントありがとうございます(^^)いつも見てくださってるだなんて嬉しいです!これからも更新頑張りますね! (2018年5月26日 17時) (レス) id: a6d7c194db (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも見てます!これからも頑張ってくださいね! (2018年5月26日 10時) (レス) id: c3a4f70d7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆたろう | 作成日時:2018年5月26日 0時

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