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ハンバーグは焼くだけだったのでフライパンに並べて火を付け、焼き目が付いたら蒸し焼きに。
スープは再び温めてスープ皿によそる。
ご飯と一緒にテーブルに運ぶと安室さんはすごいですね、と褒めてくれた。
自分の分も用意してテーブルに運び、一緒に食べることにした。
「『いただきます。』」
うん、我ながらまあまあの出来だ。
「うん、美味しいですね。」
『良かったです。でも安室さん料理の腕がプロ並みなので、私なんて足元にも及びませんよ。』
「いやいや。Aさん、いいお嫁さんになれますね。」
『一応一人暮らし歴は長いですからね。ま、これだけでお嫁に行けたら苦労しませんけどね。』
「周りの男の見る目が無いだけでしょう。」
『同級生の友達に会う度に旧姓のままってなにげに恥ずかしくて。いい加減新姓名乗りたいですよ。』
「じゃあ僕の苗字で良ければ。」
『安室ですか?』
「……いや。」
『ん?』
「降谷…です。」
『…え…降谷?』
「ええ。外では安室透なんですけど、本名は降谷零です。今まで名乗らずすみません。」
安室さん、いや降谷さんは申し訳なさそうに頭を下げている。
まあ…そんなに色んな仕事して潜入捜査とか聞いてたら何となく予想はついていたけども。
でも言われなければ当然分からない。
『安室さんの下の名前すら今知りましたよ。コナン君から聞いてから何となく予想はついてましたけど。少しショックかも。』
「本当、すみません。」
『私も前は源氏名で働いてたので、気持ちは分からなくないですけど。言うきっかけが無いと本名ってなかなか名乗らないですから。』
「じゃあもう少し前に会ってたら、Aさんも偽名だったかもしれなかったですね。」
『それでも安室さんは私に嘘ついてたことは変わりないですよ。反省してください。』
「もちろん。傷つけてしまって申し訳ありません。お詫びと言ってはなんですが、明日休みが取れたのでどこか行きませんか?」
『うーん…そうですね。私も明日は休みですし。映画とか遊園地も良いけど、海とかアウトドアなんかもいいなあ。』
「明日は晴れみたいですから、どこでも楽しめそうですよ。」
『ほうほう。あら、もう仕事の時間。じゃあどこ行くか考えておきますよ。』
時計を見ると20時を回っていた。
食べ終わった食器をシンクに運んで支度をした。
「分かりました。送っていきます。」
お言葉に甘えて送って行ってもらうことにした。
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まゆたろう(プロフ) - ひゆめさん» ご指摘ありがとうございます!今修正しました。呼び方気を付けていたのにうっかりしてました。今後改めて気を付けますね! (2018年6月22日 22時) (レス) id: a6d7c194db (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 園子の前で零呼びしてますよ…。 二人きりなら零でもいいと思うけど、外では透じゃないとトリプルフェイスの意味が 。80ペ ージ辺りです! (2018年6月22日 20時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
まゆたろう(プロフ) - 雪菜さん» コメントありがとうございます(^^)いつも見てくださってるだなんて嬉しいです!これからも更新頑張りますね! (2018年5月26日 17時) (レス) id: a6d7c194db (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも見てます!これからも頑張ってくださいね! (2018年5月26日 10時) (レス) id: c3a4f70d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆたろう | 作成日時:2018年5月26日 0時