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「え?今何か言いました?」
嘘?あれ?私声に出てた?
『あ、何でもないですよ?』
「何をぎゅってしたいんですか?」
『あはは。男性の背中が好きなので。』
って!何を言ってるんだ私!
ちーがーうーだーろー。
ただの男好き発言。
「そこは男性じゃなくて僕限定にしてもらえませんか?」
『そうですよね。すみません失礼なことを言って。』
「ぎゅってしてくれないんですか?」
『あ、いや、だからそれは誤解でして。』
「しないなら僕からしますよ?」
『!!』
くるっとこちらを向いて、安室さんが抱きついて来た。
「手当てありがとうございます。」
やばい。やばすぎる。
「ところでAさんは僕がオールした上に怪我をしてて不思議に思わないんですか?」
いきなりヘビーな話題きたな。
『き、気になるに決まってるじゃないですか。』
「僕のこと少しは関心があるようで良かったです。」
『いやいや当然のことですけど。で、聞いておいて言わないんですか?』
「でもコナン君から聞いたんでしょう、僕のこと。」
ええー?結局コナン君が言ったんかい!
「自分の口から言えなくてすみません。あなたを巻き込みたくない、引かれたくない一心で。」
『引くなんてまさか。正直驚きはしましたけど、知れて嬉しかったです。それに私だって色々と安室さんのこと巻き込んでますから、そこはお互い様ですよ。』
「巻き込むレベルが違うんです。危険を伴うもいいところなので。」
真剣な眼差しで私の顔をじっと覗き込んで来る。
『…ですよね。』
「でも…万が一のことがあっても必ず守る。信じてください。」
そう言って安室さんは私のことを再び抱き寄せた。
『は…はい。』
私は返事をするだけで精一杯だった。
安室さんのいい匂いと体温の温もりとさっき手当てした消毒液の匂い。
これはやばい。真面目に。
こんなにドキドキするなんて何年ぶりだろう。
「ところでAさん。料理をされていたんですか?」
パッと身体を離され、キッチンの方を見ながら聞かれた。
『ええ。お腹空いてますか?』
「今日1日ろくに食べてないので、いただいてもいいですか?」
『もちろん。じゃあ作りますので待っててください。』
ようやく服を着てくれ、テーブルの前に座り、ニコニコしながら私の方を見ている。
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まゆたろう(プロフ) - lemonさん» ありがとうございます!そのように言っていただけて嬉しいです。続編も楽しんでいただけましたでしょうか? (2018年10月3日 0時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆたろう(プロフ) - Rukaさん» 彼女の嫉妬作戦!それはまたすごいですね。行動力があるというか、すごいです。色々と複雑だったようで…大変でしたね。応援してるので、頑張ってください(><) (2018年10月3日 0時) (レス) id: 1019147dc2 (このIDを非表示/違反報告)
lemon - とっても面白いですね!続編もこれから読みます!応援してまーす! (2018年9月29日 23時) (レス) id: a6b1202c8f (このIDを非表示/違反報告)
Ruka(プロフ) - 順序良く言えば、友達が彼女に嫉妬した→とゆーわけで作戦実行→うちの彼氏もノってきた→友達の彼女が嫉妬した→2人が良い雰囲気になり、イチャラブシーンを見せつけられた→即退避→平和に終わったという流れですね。うちはまだ健全ですw(紛らわしくてすいません (2018年9月29日 16時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ruka(プロフ) - まぁ、、、付き合ってたと言ってもそいつの彼女の嫉妬作戦っていうしょーもない作戦に付き合っていただけですし、うちの実彼も乗り気でしたしwまあ、友達のほう、復縁したらしいので、win-winでしたね〜w (2018年9月29日 16時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆたろう | 作成日時:2018年5月12日 20時