キャバ嬢ですが何か？【名探偵コナン】

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店長がもう大丈夫、と私に合図すると安室さんがとても怖い顔をしていてビックリした。

『すみません、お見苦しいところを見られてしまいました。助けていただいてありがとうございます。』

涙ぐみながらお礼を言うと

「震えてましたよね…無理しないでください。僕は何もしていませんよ。それに、言いましたよねさっき。守るって」

テーブル席に座りながら私を落ち着かせるかのように肩を引き寄せて抱いてくれた。

『すみません、すみません』

「今はおとなしく甘えてください。」

その優しさに我慢していたものが溢れ出し、不覚にも安室さんの胸で泣いてしまっていた。

何も聞かないで頭を撫でてくれていたその手はとても優しかった。

はあ…勤務中なのに化粧ボロボロだ。最悪。

安室さんの服もアイライナーやらマスカラやらで汚してしまいそうな勢い。

申し訳ないな…洗濯して返したいぐらい。

他の女の子たちは私を心配そうに見てくれていたけど、店長に理由を聞いて納得したようだ。

少し落ち着いたところで

『…あのお客さんいろんな意味ですごく怖くて。暴言は吐くし、好き放題触って来るんです。』

「ありえませんね。」

『この間は特に酷くて。服の中に手は入れて来るし、キスされそうになるしで散々でした。』

「…」

隣を見ると怖そうな安室さんがいた。

お、怒ってくれているのかな？

『次会ったらエスカレートしそうな勢いだったんで、店長も見兼ねて出禁にしようって考えてて。そんなに触りたいなら風俗にでも行けばいいのにって思いません？』

「そうですね、でもAさんは魅力的ですから。確かにこんなに近くにいたらその気持ちは分からなくはないですが…」

ふふと笑って私の方を見て

「その男は触れて僕が触れないのはフェアじゃないかな」

と、顔を近づけて来た。

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