キャバ嬢ですが何か？【名探偵コナン】

16.安室side ページ16

ヴー、ヴー、ヴー。

く、誰だこんな時に。

携帯を見ると風見と出ていた。

何か仕事のことかもしれない。

そう思って廊下に出て電話をとるが

「降谷さんすみません、間違えました。」

『…』

「Siriをオンにしているとたまに勝手に電話が掛かる時ありますよね。どうやらオンになっていたようで。夜中に大変失礼しました。」

『お前は普段から爪が甘すぎるんだ。気をつけろ。』

ピッ。

怒鳴ってやりたかったが、Aさんに聞こえて色々と突っ込まれるのもと思い、怒りを抑えて何事もなかったかのようにリビングに戻る。

さすがにこの状況でさっきの話には戻れず、Aさんにシャワーを浴びるよう勧めた。

俺のTシャツを着るよう伝え、使うタオルも教えた。

すると10分後ぐらいだろうか、意外にも早くAさんが出てきた。

俺のブカブカのTシャツを着て。

ワンピース状態になっている彼女を見て俺は硬直した。

小さい彼女が着たらこうなるだろうと予想はしていたものの、これは予想以上に。

可愛い。

ここは率直に可愛いと伝え、俺もシャワーを浴びることにした。

こうでもしていないと理性が持たなかった。

服を脱ぎ始めていると、いきなりガラガラと後ろの戸が開いて俺は驚愕したと同時に開いた口が塞がらなかった。

え？

なんで人が脱いでるって分かって開けて来るんだ？

そこまでしてドライヤーが欲しかったのか？

まあいい。

彼女にドライヤーを渡す。

今度入って来たらそれはAさんに責任を取ってもらうとするか。



シャワーを浴びてリビングに戻ると、彼女はソファーで寝てしまっていた。

やれやれ、つくづく手のかかるキャバ嬢だ。

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