【神戸大助】振り向いてマイハニー【男主】 (ページ2)

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バキィ。

人体から聞こえてはいけない音がした。
そのまま体ごと吹っ飛ばされて電灯の柱に後頭部を打ち付けそのままコンクリートに転がった
頭の痛みと顔の痛みに悶絶していると上等な革靴とコンビニ袋が目に入った。

｢いったぁぁぁ…痛いですよ神戸さん！すげえ痛いですけど僕からすると可愛らしい猫パンチみたいなものでうぶぇ｣

愛の言葉を遮って僕の顔を愛らしい手で握り潰しているのは神戸大助さん。僕の奥さん(になる予定の人)。指の隙間からうっとりと夕日に照らされた綺麗なお顔を楽しんでいたら頭蓋骨がメリメリと音を立てた

｢黙ってろ。刑事にストーカー行為とは、どういうことだ。｣

それも3回目だ、と更に力を込めた。骨が悲鳴をあげている

｢ごべんばばいばんべばん｣

｢…俺は時間がないんだ。今日はお咎めなしだが、仏の顔も三度までだ｣

ため息をついて手を放した。それにしてもずっとこのまま触ってて貰いたかったのに残念。
案外年下に甘い、そんなところが好きなんですよ。

ふい、と僕に背を向けて駅の方向へ歩き始める。その後ろを慌てて追う

｢ふふ、職務怠慢ですよ｣

｢お前には借りがある｣

｢え、そんなのありました？｣

｢今から作るんだ｣

｢電車の乗り方を教えてくれ｣

吹き出しそうになったのを必死に堪えてにこやかなイケメンフェイスを作って返事をした