29.阻止 ページ30
ジンが操縦桿を握るオスプレイは、仕事を終えたとばかりに撤退する。
その場に恐ろしい脅威を残してーー
コナンが辿り着いた場所は、サウスホイール側。
先ずは、ノースホイールへと渡らなければならない。
可能な手段としては、伸縮サスペンダーで空中ダイブする事ーー
自身を固定した所で、駆け寄ってきたのは安室だった。
「止められるのか!?」
「分からない...けどやらないと!」
そう言い切ったコナンに押され、覚悟を決める。
「そうだな...!」
頷いて、手を引いて抱き上げると走り出した。
打ち所が悪かったのか、途中で顔を歪めた安室にコナンが声をあげる。
「安室さん!?」
「大丈夫だ...集中しろ!ーー行くぞ!」
そうして彼を、思い切り投げ飛ばす。
「!っ、」
『零!』
反動でよろけた安室の手を、Aが掴んだ。
『後は...彼に任せましょう』
「ああ...」
「届けぇぇぇぇえ!」
あともう少し、というところでポールを掴み損なったコナンの手をキャッチしたのは、赤井だった。
「赤井さん!」
「...何か策があるのだろう?」
「うん!」
ノースホイール側にもサスペンダーをかけ、ボタンを押す。
だが、それでも止まらない。
「っ、くそ!」
「焦るな、ボウヤ」
苛立ちを隠さずにレールを滑り降りるコナンを、後ろから赤井が支えフォローする。
ベルトからボールを射出し、膨らませ止めようとするが、既に接触した建物ーーイルカショースタジアムの屋根を破壊する勢いは、止まらない。
停電により行き場を失った人々が向かったのは、唯一明かりのついていた水族館だった。
つまり、そこには、数え切れないほどの来園客がいる。
それなのに、もう止める術が無い。
コナンがギリ、と歯を噛み締めた時。
「っ!?あれは...!」
建設中エリアから一台のクレーン車が現れた。
迷わず向かう先は、転がり続ける観覧車ーー
一体誰が、そう考える間も無く、衝突音が響く。
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夕月(プロフ) - ユナさん» その時はまた読みに行きます!頑張って下さい!応援してますよ! (2016年5月18日 23時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 夕月さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!申し訳ありませんが一度完結にさせて頂きましたm(_ _)m別作品にて更新していこうと思いますので、よろしくお願い致します! (2016年5月18日 23時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - どの話も良かったですよ!(笑)私、この話凄く好きです!番外編も続くのなら楽しみにしてます! (2016年5月18日 20時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。本当に励みになります!頑張ります* (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。とても嬉しいです!まだまだ未熟ですが温かい目で見て下さると幸いです笑。また覗きにきてやって下さいませ*頑張ります! (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2016年5月9日 17時