【名探偵コナン】僕があいした、ただひとりの君へ２【諸伏景光】

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「日本語が分からない捜査官も居るのよ。元々必須言語じゃなくて、秀一(シュウ)やAのおかげで話せるようになった人が多いし」
「へぇ...彼は今なんて言ってるんだ？」
『"ヒロミツは俺の命の恩人だ、皆仲良くしてやってくれ"』
「"しかもAの恩人であり恋人！俺らは彼との出逢いに感謝しなきゃならない！"」
「...彼はいつもあんな感じなのか？」


嬉しいけど、気恥しいが勝る。オレは、少なくとも今日、このテンションの中やって行けるんだろうか。









「I'm sorry for the excitement, but would you like to finish the reunion soon?(盛り上がっているところ悪いが、そろそろ感動の再会はお開きにしてもいいかな？)」


騒がしがった室内が、一瞬にして静まり返った。いつの間にかドア付近に立っていた男性がこちらへと歩いて来る間、みな道をあけ、礼をする。


「よく帰ってきてくれたな、A...君がヒロミツくんで良かったかな？」
『ヒロ、こちらルーカス副長官。今回貴方をここへ招いた張本人よ』
「えっ、ええっと、」


え、副長官って、多分かなり偉い人なんじゃ、なんて思ってしまって言葉が上手く出てこない。いや、話してるのは、日本語なんだけど。


「そう固くならなくていい。奥の部屋で、少し3人で話そう」


そう言うと捜査官達に仕事に戻るように指示をして、着いてきてくれ、と歩き出す。


...そんなにお偉いさんなら前もって教えてくれてもいいのに、なんてAをチラリと見れば、大丈夫だから、の一言で済まされた。

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