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それを見た時の感想はうわぁ...としか言い様が無かった。と、後に諸伏は語る。
到着したホテルの部屋は少しこじんまりとしていたが、FBI御用達らしくセキュリティはばっちりな様で。
赤井はまだ到着しておらず、先に怪我の具合を確認する事にした。Aは両腕の打撲や頬の擦り傷のみで、冷やしておけば数日で消えるであろう軽傷だった。
対して、降谷の背中にはくっきりとついた柵状の痣と、鎖骨付近にも打撲痕。これをあの小柄というか、細身の彼女が付けたのか、と思うと、口元が引き攣った自覚がある。
「そんなに酷いか?」
「...うん、まぁ、そのうち消えるだろきっと!」
「...いや、元はと言えば話を聞かず仕掛けた僕に非があるからな」
「まぁそれはさ、2人ともオレの身を案じてくれた結果だから...でもあれだな、うん、Aの事はあんまり怒らせないようにしよう」
「...それ、多分これからはお前の方が可能性あるぞ」
最初はAが手あてを買って出たのだが、見せたら更に落ち込ませてしまいそうで、彼女をリビングに残し寝室で処置をしていた2人。
結果諸伏の肋骨も特に問題は無さそうで、3日後にはFBIを通して念の為に検査を受けさせて貰えるらしいから、大事に至る事は無いだろう、と服を着てドアを開ければ。
「ホー...それで俺に断りもせずプラスティック弾にすり替えたという訳か」
『いっ、痛い痛いギブ!!
ソファに腰掛け、よく出来ているな、と呟きながら愛銃と弾丸をマジマジと見る赤井の腕が回っているのは、隣に座るAの首元。
「功績としては流石だと言いたいが、仲間なのに一言も無かったのはな...あと、俺は銃を勝手に弄られるのが嫌いなんだ」
『敵を欺くには味方からっていっ...謝るわ!』
「...
「...あぁ、上には上が居たな」
ラスボスだ...と心の声を合わせたまま、恐らく最年長であろう赤井に反抗するのは最小限に留めようと思った2人だった。
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えぬ(プロフ) - ユナさん» 初めまして!いつも楽しく見させていただいてます!あの、新しい小説のリクエストってしてもよろしいでしょうか? (2022年6月1日 22時) (レス) id: 619e2b7b7b (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» 見返し!!ありがとうございます(´TωT`)間が空くと分からなくなりますよね、すいません(´TωT`)コメント凄く励みになって嬉しいです!ありがとうございますm(_ _)m (2019年10月28日 1時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 久しぶりに見返しました!とても面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 64e9274118 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» コメントありがとうございます!間空いてしまってすみません!イチャついてから完結させますのでまたお付き合い頂けると幸いです! (2019年10月27日 9時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - どうなっちゃうのか楽しみすぎます!頑張ってください! (2019年8月24日 22時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年7月29日 11時