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『で?話ってなに?』
「なんでアンタはさ、俺たちに惚れないの?」
『…は?』
何を言ってるのかね、君は。
よくそんなことを真顔で言えるね。
「どうして?」
『…別にアンタたちに興味ないし』
「じゃあ、なんでこの学校に来たの?」
『……事情があんのよ、事情が』
「なんの?」
こいつデリカシーってもんが無いのかな。
『……私がアンタたちのこと信用できるって思ったら話すよ。いつまでも言わない訳にはいかないしね。
変に誤解されたままだし』
「ふーん」
『ま、せいぜい頑張ってくれや。
私に信用されるように、ね?』
にっこりと笑う私に「うざっ」と愚痴を漏らす神威。
不意に顔を上げて時計を見ると、針はもう9時を指している。
『はい、もういいでしょ。この話は終わり。
もう眠たいから帰ってくださいな』
「えー、もう?」
『そうそう』
「うーん、じゃあ今日ここ泊まってっていい?
俺も眠たくなってきちゃった」
『は?』
どうしてそうなるの?
どういう頭の構造してるの?
『無理』
「えー、兎は寂しいと死んじゃうんだよ?」
『なに、その例え。気持ち悪いんだけど』
「ね?いいでしょ?」
『却下』
「なんでよ、他の女の子はみんな喜ぶのに」
『あら、そうですか。でも残念ながら私はそういう
女の子じゃ無いんで。
ほら、帰った帰った』
私は立ち上がって、神威の手を引っ張り背中を押して廊下に追い出す。
不服そうに頬を膨らませて私を見る神威。
なんか、可愛い…
『ほら、帰りな』
「…んん、分かったよ。
じゃあね、おやすみA」
『おやすみ』
.
翌朝
私はアイツらより早く登校した。
そして、驚くべきことがあった。
正門の前にズラーっと可愛い女の子たちが並んでいたのだ。
『(何事…?)』
そう思いながら彼女たちの隣を通る。
その瞬間、キャーという悲鳴が耳に飛び込んできた。
ふと彼女たちの向ける視線の先をたどると…
『げ、』
「ちょっと、総悟もうちょっとそっち行ってヨ」
「あ?てめェが行きやがれ」
「ほらほら、喧嘩するなよ。
お前からも言ってくれよ、多串くん」
「…多串じゃねえって言ってんだろ」
「テメェら、騒ぐんじゃねェ」
うん、とりあえず思考停止。
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Hi(プロフ) - 逆ハーあんまりみないんですけど最高ですね;꒳; 続きたのしみにしてます、、!! (3月17日 0時) (レス) @page39 id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 銀魂後祭り行かれたんですか!!私はまだ学生で行けなかったのですが、いつか行ってみたいです!☺️☺️ (2023年3月27日 23時) (レス) @page38 id: c205929152 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夜優さん» めーっちゃ楽しみです!!一緒に続報待ちましょ〜💕 (2023年3月24日 1時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
夜優 - 銀八先生楽しみですよね! (2023年3月22日 19時) (レス) id: 8e6903f587 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - #観音坂ゆるさん» いやああ!是非是非!!!こちらこそお願いいたしますっ! (2021年3月11日 17時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2020年5月13日 22時