27 ページ28
.
銀時side
「高杉」
「んだよ、」
俺は前方にいる高杉を呼び止めた。
ったく、不服そうな顔しやがって。
「お前、今すぐAちゃんのところ行け」
「は?何故だ」
「はあー?てめ知らねぇのかよ。
あの子襲われたんだぜ?テメェの婚約者のグルに」
そう話せば、さっきの表情とは打って変わって顔に深く眉間の皺が寄っていた。
「どういうことだ」
「一回で理解出来ねェのかお前はよォ。だから低杉って言われんだよ」
「最後に至っては関係ねェだろ」
「まあそうカリカリすんなって、
この優しい銀さんが助けてやったからさァ」
「あ゛?」
「おー怖い怖い」
分っかりやすいな、オイ。
薄々感じてはいた。あの子が寮にやって来た日から。
あんなあからさまに距離とってた癖にヤツの目はしっかりあの子を追ってやがった。
なんか裏があると思ったぜ。
「テメェが連れてきたんだろ?
ならもっと責任感持ちやがれ。
今度あの子傷つけたら、タダじゃおかねェからな?」
「……ああ」
声を低くし、そう答えると彼女のいる部屋へと歩き出す。
だが、暫くすると足を止め
「……銀時、
お前まさかあいつに惚れたか?」
軽く冗談じみながら俺にそんな事を聞いてきやがる。
ヤツの顔は前を向いていて表情は見えないが、俺には解った。
「おー、
───好き、って言ったら?」
「……フッ、そうかよ」
そう鼻で笑うと再び足を進めこの場を立ち去った。
だが、去り際にチラッと見えたあいつの眼差しで、俺の疑問は確信へと変わった。
目が語っていたんだ。
まるで、
'' テメェなんかにあいつは渡さねェ ''
とでも言うようにな。
.
ほらみろ、やっぱ
「…はは、ゾッコンじゃねェかよ」
お前も、俺も。
.
544人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hi(プロフ) - 逆ハーあんまりみないんですけど最高ですね;꒳; 続きたのしみにしてます、、!! (3月17日 0時) (レス) @page39 id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 銀魂後祭り行かれたんですか!!私はまだ学生で行けなかったのですが、いつか行ってみたいです!☺️☺️ (2023年3月27日 23時) (レス) @page38 id: c205929152 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夜優さん» めーっちゃ楽しみです!!一緒に続報待ちましょ〜💕 (2023年3月24日 1時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
夜優 - 銀八先生楽しみですよね! (2023年3月22日 19時) (レス) id: 8e6903f587 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - #観音坂ゆるさん» いやああ!是非是非!!!こちらこそお願いいたしますっ! (2021年3月11日 17時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ロゼ | 作成日時:2020年5月13日 22時