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翌日、私は任務に向かっていた。
昨日は泣き疲れてぐっすり眠ってしまった。
そのおかげか今は少し気分が良い。
『ここか』
現場に着くと一気に呪いの気配が強まった。
帳を下ろし、気を引き締める。
ちなみに私は二級呪術師。
雑魚呪霊なら瞬殺だが、決して強いわけではない。
『パパッと終わらせますか』
本腰を入れ、建物に入る。
『…はぁ、こんなもんか』
汗を拭い一息つく。
とりあえず、この辺りにいた雑魚呪霊どもは祓い終わった。残るは最上階。
『よし、任務完了っと』
最後の呪霊を祓い終わり、ぐ〜っと伸びをする。
今回の任務は比較的簡単だったなぁ…
なんて、油断していたのがいけなかったんだ。
『…っ!』
ゾクリと猛烈な殺気が私の背中を刺す。
すぐさま振り返ると、そこには今まで祓ってきた呪霊よりも一際強そうな呪霊が立っていた。
『は?こんなの聞いてないって…』
推定一級といったところか。
もしかしたら死ぬかもしれない。
『そんな見んじゃねぇよ、気色悪い』
上から下まで舐め回すように私を見る。
気持ち悪いったらありゃしない。
『パパッと終わらせようか…』
意を決して床を蹴り、その呪霊に向かって術式を放つがあっさりと避けられてしまう。
しかし、それも想定内。
『とっとと死ね!』
と、渾身の蹴りを入れるとかなりのダメージが入った。
この調子でもう一度術式を放そうとしたその時、
「……た、助けて。怖いよぉ」
『は?子供?』
ずっと柱の裏に隠れていたのか、小さい男の子が泣きながら出てきた。
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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時