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季節は夏から秋へと移り変わり、この高専に生い茂る木々も紅く色づき始めた。







いつも通り早起きして教室へ向かう。




今日も私が一番乗りだ。


そういえば五条が一番乗りだった時もあったなぁ。








そんな五条は今日この教室には来ない。









「おはようA。やっぱり早いね」



『おはよ、夏油。健康的でいいでしょ』






夏油は真面目だから授業の開始時間10分前には必ず来る。



硝子は…、まあ、うん。時と場合による。









「悟は?」


『今日は来ないよ』


「どうして?」



『昨日の夜、彼女に呼び出されたみたい。アイツのことだから彼女の家でも泊まってるんじゃない?わざわざ私の部屋まで報告しにきたよ』






全く面倒な話だよ。



あれから私の部屋に来る理由が無くなったかと思えば毎日のように惚気話を聞かされる地獄の日々。


自慢げに話していたアイツを思い出して少しイラっとくる。









 
 
「彼女って…?」






『付き合ったってさ、あいつ』



「…えっ?」






知らなかったのだろうか。



夏油は目を見開いて驚いている様子だった。








『え?知らなかったの?あいつのことだから皆んなに自慢してるかなって思ったけど』



「そう、なんだね」




『なんだ、私だけに言ってたのかよあいつ。ムカつくわぁ』






暫くして返答が返ってこない事を不思議に思い、ふと隣を見ると夏油は眉間に皺を寄せて険しい表情をしていた。









 
 
「馬鹿だね、悟」



『えっ、ああ。いつも馬鹿でしょあいつは』





「そうじゃない」






いつもより低い声で話す彼はどこか深刻そうな顔をして私から目線を逸らした。









『…どういうこと?』




「ふふっ、まだ秘密かな。いずれ私が気付かせるさ」








そう言ってこちらを向いた彼はニンマリと優しい笑みを浮かべていた。








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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
- えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時

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