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硝子の治療もあり、私の身体は数日間で完治することができた。
彼女の反転術式は出来る人数が非常に少ないため、この高専内でも重宝されている。
今日はそんな硝子にお礼の品を渡すためにショッピングに行く予定だ。
私服を着て少しメイクを施し、ショッピングモールに向かった。
『うわ、人多いな』
最近できたショッピングモールだからなのか、多くの客で賑わっていた。
硝子が気に入りそうなものといったら…、
ダメだ、たばこしか出てこない。
『わ、可愛い』
ふと、白い犬の置き物が目に入った。
近くに寄り、じーっと目を細めて見てみるとその犬は少し不貞腐れているように見えた。
『(なんか五条みたい)』
「見てみて、これ悟くんみたい」
『え?』
すぐ横から聞こえてきた声に戸惑いを隠せず、すぐさま隣に顔を向ける。
「どこがだよ」
「え?こことかすっごい似てるじゃん!」
『なんで…』
前から歩いてきたその人物に目を見開く。
「あれ?A?」
『ご、じょう…』
彼と顔を合わすのは、あのお見舞い以来。
もしかして、隣にいるこの女の人って……
「こんなとこでなにしてんだよお前。身体治ったのか」
『う、うん』
「知り合い?悟くん」
五条の方に顔を向けて話すこの女性。
すっごい綺麗だ。美人って言葉が本当に似合う。
「…まあ」
と、五条は曖昧に答える。
ここに私がいちゃいけない、邪魔しちゃダメだ。
『デ、デートの邪魔しちゃ悪いから私行くわ。じゃあね』
「あ、おい!」
後ろから五条の声がしたが、私は振り返る事なく2人とは反対方向に走った。
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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時