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「は?またお前かよ」
今日もまた任務。
今回は合同任務で現地集合ということもあり、早めに行動したのだが集合時間になっても現れない相手に少し苛立っていると聞き慣れた声が後ろから聞こえた。
『えっ、五条?』
「なんでこうもお前と任務しないといけないわけ。俺特級なんですけど〜?」
私を見下ろして自慢げに話している彼に沸々と怒りが込み上げる。
まるで、お前は格下とでも言いたそうな。
ほんっと腹立つ。
『あーあ、じゃあもう私帰ろうかな。今回の任務あんた1人でも大丈夫でしょ』
「は?サボんな。一緒に来い」
『はっ?ちょっと…、痛い痛い痛い!』
私の耳を引っ張りながらスタスタと歩き始める五条。
掴む手を剥がすように抵抗するがピクリともしない。
怪力すぎんだよ!耳千切れるわ!
「ここか」
『痛てて。…うわぁ、いるねこれ』
やっと解放された耳を摩りながら目の前にそびえ立つ廃ビルを見ると、
いかにも不気味な様子を放っている。
ましてや今回の任務の対象は一級呪霊。
何故二級呪術師である私が今回の任務に参加させられたのかというと、以前一級呪霊と出くわした時、その呪霊によって昏睡状態に陥ったり自分への配慮を怠って周りに迷惑をかけたからだ。
だから、またこのような事態に陥らないように一級以上の呪術師との合同任務を任されたのだ。
それがまさか五条とは知らず。
「ほら、行くぞ」
『あ、うん』
同じ過ちは繰り返したくない。
こいつに遅れを取らないように気を引き締めて私はビルの扉に手を掛けた。
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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時