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約束のデートの日。









『ちょっと張り切りすぎたかな』








ふと鏡に映った自分の姿をまじまじと見る。




今日は女の子らしく薄く化粧を施し、ワンピースを着て少しお洒落をしてみた。







夏油、何か言ってくれるかな…




なんて少しの期待を膨らませながら部屋を出た。









 
 
 
 
 
 
 
 
『お、おまたせ!』






道路沿いの柵にもたれかかっている夏油を発見し、声をかける。




待ち合わせの時間通りに来たけど、夏油の方が早く着いてたみたい。









「ううん、私も今来たところだよ」









できる男過ぎて泣きそう。









「ちょ、目頭なんか抑えてどうしたの?」




『夏油、あんた絶対良い男になるよっ…』







そう言えば、困惑したように「あ、ありがとう」と言われた。









 
「じゃ、行こっか。



あと、その…、今日の服装すごい似合ってる」







なんて、頬を赤く染めて話すから私まで赤くなってしまう。









『っ、ありがとう。


夏油もカッコいいよ、よく似合ってる』







「ありがとう、嬉しいよ」








照れ臭く笑う彼につられて私の口角も自然と上がった。





2人して顔を赤くしているから、側から見たらおかしな人だと思われるだろう。




何となく恥ずかしくなった私は口を開いた。









『よし!しゅっぱ〜つ!』




「こらこら、こっちだよ」







一歩一歩と足を進め『え?』と振り返ると夏油は眉を下げて笑っていた。




どうやら進む道を間違えたみたいだ。









『あはは、ごめんごめん』





「もう…、はい、A」






そう言って手を差し出す。








『え?』



「ほら、迷子にならないように。あとAヒール履いてるから」






気遣いのある男って本当に素晴らしいな…


どっかの誰かさんとは違って。









『ほんとに繋ぐの?』



「…イヤ?」







上目遣いはずるいぞ、夏油さんよ。








『喜んで』








即答気味に言えば、彼の手に自分の手を添えるとぎゅっと握りしめて私の手を引く。








夏油の行動は紳士的で、こんなことをされてときめかない女の子はいないだろうなと思った瞬間だった。








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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
- えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時

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