階段から落ちたら｢ハイキュー!!｣の世界にいました。２ (ページ42)

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翌日、私達が家を出ると目の前に架奈がいた

え、何この人
怖。

及川「なんでいんの」

架奈「え？ココ通学路なんですよ！」

「そうなんだ…
じゃあ行こっか、徹」

架奈「待ってよ、A！
私も一緒に行ってもいい？」

「う、うん」

こうして架奈はついてきた
正直言って辛かった

校門をくぐるといつもの黄色い声援がなく、あったのはこの言葉

『及川さんって森田さんと付き合ってるんでしょ？』

『なんかキスしてたらしいよ』

『やだー！
私の及川さんなのにー！』

最後のはどうかと思うけど、架奈と付き合ってると広まっていた

及川「なにこれ…」

一番驚いていたのは徹だった
自分と架奈の噂が勝手に流されてたらこうなるよね
それに対して架奈はﾆｺﾆｺして

架奈「及川せんぱーい
私たち、噂されちゃってますね
違うのに…」

と、広めたのは私じゃないと言っているような感じだった

「(架奈が広めたんだ…)」

そうとしか考えられなかった
キスしたのを見ていたのは私とマッキー先輩と蜜柑だけ

見張ったわけじゃないけどあんまり人が通らないんだからいるわけないはず

それとマッキー先輩達が広めるわけないし…

岩泉「なんだこれ」

私達の後に校門をくぐったのは岩ちゃんだった

及川「岩ちゃん…」

岩泉「何の騒ぎだよ」

普通の顔でもしかめっ面っぽい岩ちゃんを避けるように後ずさりする女子達
私だったら抱きつきに行くね、絶対。

及川「いや…ちょっとね」

岩泉「あ？隠し事か？」

及川「そういうわけじゃないけど、そんなひどいものじゃないから平気」

岩泉「そういう問題じゃねーだろ
なにがあったんよ」

及川「…実は俺と森田さんが付き合ってるって噂んなっててさ」

徹が岩ちゃんに言うとキッと目を開く架奈がいた
私はそれを見ていた

岩泉「あ？付き合ってんの？」

岩ちゃんが問うと徹は首を横に振った

「徹、付き合ってないんならこの場で言っちゃえば？
そしたらこれ以上広まることもないし」

私は岩ちゃんに続いて言った
そうだね、と徹が言うと徹は大声で

及川「俺、森田さんと付き合ってないし、好きな子いるから変な噂立てないで！」

と、きっぱり言った

「徹の好きな人って誰？」

及川「教えないよ！」

「なんでよー教えてよ、妹じゃーん♪」

岩泉「幼馴染みじゃーん」

私達は笑いながら体育館に入った
それを見ながら、ギリッと爪を噛む人を知らずに…