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声量32【花巻side】過去編 ページ37

俺の誕生日の前日。

花巻「Aー」

Aのクラスに行ってAを呼ぶ
Aは数人の男子と友達であろう女子1人と仲良く話していた

それに少し心がモヤッとする

「あ…なにー?」

少し困った顔をして、こちらに向かってくる

花巻「楽しそうだったね、何話してたの?」

「べ、別に…?
って、用は何?」

何かを隠すように話を逸らす
俺はそれに気付きながら話を進めた

花巻「今日、一緒に帰ろ」

そう、これが言いたかった
だってこの頃一緒に帰ってないし、部活にもあんまり来ない。

そんなAと無性に帰りたくなった

でも…

「ごめん…今日は英と帰るの…
明日なら大丈夫だよ!」

ま た 国 見 か よ

すっと頭にその言葉が浮かぶ

"そっか、じゃあな
気をつけて帰れよ"

こういうつもりだった
脳は指示していた
こう話しておけばよかった

なのに

花巻「また国見かよ
お前の彼氏は誰なの?国見なの?」

脳の指示には従わず、俺の口は心にあった本当のことを言ってしまっていた

Aはそれにびっくりして、は?と言いたそうな表情をする

「…英…じゃないよ」

震えた声でそう言う
俺が怒っていると思ったのだろう

"ごめん"

"さっきのは忘れて"

この言葉をいうことはなく、俺はその場から立ち去った

泣いているだろうAを慰めることはなく…

その日の放課後


及川「っあ、マッキー…」

花巻「及川?
なにやって…っA…?」

及川と話していた相手はAだったらしい
それに、Aは顔を赤くしていた

花巻「なにやってたん?」

できるだけの笑顔でそう尋ねた

顔真っ赤、それに少し嬉しそうな顔。
及川が好きなのか?

及川「何でもないよ?
ね、Aちゃん」

ニコッと笑ってAに話をふる及川
ビクッと肩を揺らしたAはこう言った

「べ、別に…」

Aは嘘を吐くとき、必ず『別に』と言う
だからこれも嘘だろうと思っていた

だから

花巻「ねぇ、A
それも嘘なんでしょ?」

俺は初めてAに嘘だと言った

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紗凪(プロフ) - 絵里さん» シリアスは好きなんですよー笑 これから頑張っていきたいと思います! (2016年3月3日 22時) (レス) id: 67487ce4bb (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - はい!応援してます!!マッキーのシリアスっぽいのなかなか無いので、この作品読めて嬉しいんですよ!www (2016年2月28日 16時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
紗凪(プロフ) - 絵里さん» そうですか!?良かったです^^* 応援してくれるのですか!?ぜひ宜しくお願いします!! (2016年2月13日 14時) (レス) id: 67487ce4bb (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - いえいえ!wwそういうふうに言ってくれて私も嬉しいです!これからも応援してますね!って言うか応援させてください!www (2016年2月11日 21時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
紗凪(プロフ) - 絵里さん» 思ってくれてありがとうございます!!お礼に及びますよ!!及ばなかったら何なのか…っ!! (2016年2月11日 16時) (レス) id: 67487ce4bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗凪 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2015年3月9日 20時

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