声量21 ページ26
「ごめ…」
ぱっと目をそらしてうつむく
花巻「…咲花押しのけといて謝んねぇの？お前」
「...っ」
久下「貴大先輩！」
私の後ろから顔を出して貴大の名前を呼ぶ咲花ちゃん
さっきまでの声と全然違う
花巻「咲花、こっち来てろよ」
『咲花』
貴大､いつから咲花ちゃんのこと咲花って呼んでるの？
少なくとも朝には呼んでないよね…
久下「うん！」
花巻「なんかやられたか？」
久下「そんなにされてないです」
花巻「そんなに？」
私は咲花ちゃんの答えを黙って聞いていた
久下「私と貴大先輩が付き合ってるって報告したら別れろって…！
アンタより私の方がお似合いだって…A先輩酷い…ッ」
花巻「は？」
「そんな事言ってないじゃない」
久下「言ったじゃないですか！嘘つかないでください！」
「嘘ついてるのはそっちでしょ？」
花巻「そーいや、お前付き合ってる時も何回か嘘ついてたよな」
「嘘…？」
花巻「覚えてねぇのかよ
どうでもいいことは忘れちまうのかよ」
「なに、私嘘ついたの？」
花巻「ああ、そうだよ
あん時も俺の悪口言ってたんだろ」
「ちょ、言ってる意味がわかんない
悪口ってなに？」
花巻「もうどうでもいいわ
てかもう咲花に近づくんじゃねぇよ」
久下「わっ」
そう言いながら咲花ちゃんの肩を抱く貴大
その光景を見てるとズキッと心が痛くなった
久下「だったら先輩、部活やめたらどうですか？
貴大先輩見てるのも辛いのに私達見てたら辛すぎてﾀﾋんじゃうでしょ？」
クスッと笑っていった咲花ちゃんは悪魔に見えた
こんな呆気なくやめろとか言われちゃうんだ
3年間頑張ってやってきたのに、入って1週間経たない子にこの場所を取られるんだ
「ふざけないで…
私の場所を取らないで」
久下「ふざけてないですよぉ
私は先輩のことを思って…」
その時、何故かボロっと涙が零れた
久下「なんで泣いてるんですか…」
花巻「は？泣いてんの？」
「泣くつもりは…花巻「気持ち悪ぃから泣くんじゃねぇよ」
私の言葉を貴大は遮った
貴大、いつからそんな人になっちゃったの？
いつもみたいに笑ってよ、笑って見せてよ
いつもの笑顔で──
そこで私は顔を上げた
目の前には
貴大の汚いものでも見るような顔
「ごめん
私、いらない存在みたいね
咲花ちゃ…久下さん
これから排球部よろしくね」
出来るだけの笑顔で咲花ちゃんにそう言う
久下「…はい」
少し残念そうな声でそう言った咲花ちゃん
顔は満足そうだね
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紗凪(プロフ) - 絵里さん» シリアスは好きなんですよー笑 これから頑張っていきたいと思います！ (2016年3月3日 22時) (
レス) id: 67487ce4bb (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - はい！応援してます！！マッキーのシリアスっぽいのなかなか無いので、この作品読めて嬉しいんですよ！www (2016年2月28日 16時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
紗凪(プロフ) - 絵里さん» そうですか！？良かったです^^* 応援してくれるのですか!?ぜひ宜しくお願いします！！ (2016年2月13日 14時) (レス) id: 67487ce4bb (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - いえいえ！wwそういうふうに言ってくれて私も嬉しいです！これからも応援してますね！って言うか応援させてください！www (2016年2月11日 21時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
紗凪(プロフ) - 絵里さん» 思ってくれてありがとうございます！！お礼に及びますよ！！及ばなかったら何なのか…っ!! (2016年2月11日 16時) (レス) id: 67487ce4bb (このIDを非表示/違反報告)
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