3年z組の転校生2 (ページ7)

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待ち合わせの面影ページ7

夏祭り当日。私はお妙ちゃんの家で準備していた。
妙「…よし。完璧ね。」
神「もう、目を開けていいアルヨ。」
恐る恐る目を開けると…
貴「！」
髪型もメイクもバッチリな私が鏡に写っていた。
貴「凄い…！」
妙「体育祭の時もそうだけど、桜ちゃんは髪を上げても可愛いわね。」
神「高杉もイチコロネ。」
貴「神楽ちゃん。それはないよ。」
時計を見ると待ち合わせの時間が迫っていた。
貴「二人とも、ありがとう。」
妙「気をつけてね。」
神「告白がんばるアルヨ！」
貴「神楽ちゃん！？」

私は逸る胸を抑え、待ち合わせ場所に向かった。
貴「(晋助さん、まだ来てないかな？)」
予定の時間より10分早く着いてしまった。
一応、当たりを見渡すと…
高「…」
貴「！？」
浴衣姿の晋助さんがいた。
貴「…格好良い」
正直、浴衣で来ると思っていなかった。とても似合っていた。見惚れてしまった。
高「！」
向こうも気づいたのか、私の方に駆け寄った。
高「すまねぇ、待たせた。」
貴「い、いえ…今来たところです。」
今日は眼帯はしていないが、前髪で左目は隠れていた。
高「浴衣…似合ってんな。」
貴「晋助さんの方が似合ってますよ。」
私は、この人の横を歩くのか。とても緊張する。…好きだと自覚したから尚更だ。
高「じゃあ、行くか。」
貴「は、はい…！」
私が返事をすると晋助さんは、嬉しそうに微笑んだ。…にしても…
貴「(誰かに似てる？)」
晋助さんの浴衣姿に見覚えがある…ような気がするのだ。