文化祭〜二日目in午前〜 ページ20
ついに、文化祭二日目がやってきた。
貴「いらっしゃいませ。」
私は、お妙ちゃんと神楽ちゃんと模擬店の当番をしている。
桃「姉ちゃん!」
貴「桃真、もう来たの?」
妙「桜ちゃん、その子が…?」
神「弟君アルカ?」
貴「うん。」
桃「弟の桃真です。宜しくお願いします。」
妙「私は志村妙です。」
神「神楽アル。」
貴「私の大親友だよ。」
妙神「!?」
桃「姉がお世話になってます。」
神「いやいや、むしろお世話になってる側アル。」
妙「そうよ。」
貴「そんなことないよ。…それで、ご注文は?」
桃「えっと〜…いちごと、カレー味ので。浅野君は?」
浅「僕はバナナポップコーンを1つ。」
貴「はい。(この子が浅野君か…)」
浅野君は弟の友達で最近、桃真がよく話題に出している。「将来は、ハーバードに言って塾を開くらしい」とか「なんでも完璧に出来る」とか「意外と天然」等々である。
貴「弟がいつもお世話になってます。」
浅「いえいえ、こちらこそお世話になってます。…後町君はなんでも出来て本当に尊敬してます。」
と、浅野君は楽しそうに話す。…仲の良い友達が出来て良かった。
弟達は、劇まで他をブラブラするらしい。
妙「あの子達、イケメンだったわね。」
神「おまけに性格も良いなんて…最強アル!」
貴「(確か昨日、たくさん女の子達に声を掛けられたんだっけな。)」
すると、
神威「やっほー!サクラちゃん。」
貴「神威さん。」
神「何しに来たアルカ?バカ兄貴。」
神威「何って…遊びに来ただけだけど?あ!サクラちゃん。全種類お願い。」
貴「は、はい。」
流石、神威さんである。
神「儲かったアル。」
妙「でも、凄い量ね。」
貴「そうだね。」
神威「神楽、運ぶの手伝って。」
神「はぁ!?私は店番中ネ。」
妙「大丈夫よ。二人で回すから。」
貴「うん。」
神「えー…。仕方ないアル。おい、神威。後でなんか奢れヨ。」
神威「はあ…分かったよ。」
その後、お客さんが増えて私もお妙ちゃんも一人ずつでお客さんと対応している。
貴「いらっしゃいませ。ご注文は?」
?「…」
その男性は、シンプルで暗めな色の服を着て眼鏡をかけていた。
貴「…(どこかで見たことがあるような…って!)」
?「おすすめは?」
貴「え、あ…フルーツポップコーンです。」
?「じゃあ、それを1つ。」
貴「はい…」
嘘、なんで…
貴「250円になります。」
?「…」
男性は、無言でお金を渡す。
貴「…何しに来たんですか?朧さん。」
そう言わずにはいられなかった。
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作者名:ふわふわ | 作成日時:2019年10月27日 23時