文化祭〜初日〜 ページ19
今日は文化祭の初日。と言っても、午前中は準備で午後は合唱の為、来客は殆ど来ない。そもそもこの日は、他の学校も文化祭なので皆そっちに行っているだろう。
神「まさか、うちのクラスが3位なんてビックリアル!」
妙「ねぇ〜。そんなに良かったのかしら。」
貴「皆が頑張ったからだよ。」
z組は3位という結果になった。
神「本番は明日アル!」
貴「そうだね。」
劇は午後から。それまでは、模擬店の当番をしたり他の模擬店を回る予定だ。
夜、私と桃真は夕食に唐揚げを食べていた。
貴「文化祭、どうだった?」
桃「楽しかったよ。」
貴「確か…桃真のクラスはベビーカステラだっけ?」
桃「うん。…あ!それで、残ったやつ持ち帰って良いって言われたから、一緒に食べよう!」
貴「うん。ベビーカステラなんて久しぶりだな。」
桃「…でも疲れた〜!」
貴「?」
桃「他の学校の女の子達から、めっちゃ声掛けられたんだ。」
貴「そうだったんだ。大変だったね。」
桃「俺も浅野君もへとへとだよ。」
貴「お疲れさま。」
まぁ、桃真の性格だと邪険に扱えなかったのだろう。
桃「でも、姉ちゃんの文化祭は行くから。浅野君と一緒に。…本当は、今日も行きたかったんだけど。」
貴「今日は合唱しかなかったよ。」
桃「それでも姉ちゃんの歌声聞きたかった…それに、また姉ちゃんが変な男に絡まれないように見張らないと!」
桃真(と父)には変質者の事は伝えた。それによって我が弟ながら過保護さが以前より増した。
…変質者の事を伝えたら、
桃「…俺の姉ちゃんに変な事してタダじゃおかない。」
と、その変質者を殴ろうと警察署に乗り込もうとしたので、なんとか落ち着かせた。
桃「明日、楽しみだな〜!」
貴「うん。」
この日は珍しくなかなか寝つけなかった。
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作者名:ふわふわ | 作成日時:2019年10月27日 23時