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恋する乙女 ページ12

昼休み、私はとある本を読みに図書室にいた。
貴「(どこにあるかな…)!あった。」
白雪姫だ。一応、主役になってしまったので精一杯努力するつもりだ。
貴「(昔、お母さんに読んでもらったから、大体の流れは知ってるけど。)」
勿論台本もあるが今は準備中なので、せめてどういう台詞があるか位は確認して損はないだろう。私はテーブルに行き、本を読んでいると、
?「前、失礼するわね。」
と、声がした。同じクラスの猿飛さんだ。
貴「どうぞ。」
猿飛さんは、新しいお妃様…謂わば、悪役だ。話したことは殆どないが、坂田先生に対して恋をしているみたいなのでクラスでは、結構目立っている。
猿「貴方に1つ言いたいことがあるの。」
貴「?はい。」
突然どうしたのだろうか。
猿「先生は、私の未来の旦那さんだから!後町さんには渡さないわ!だから、諦めて。」
貴「…?」
…ごめんなさい。何を言ってるのか分かりません。
猿「無駄よ。私の目は誤魔化せないわ!貴方、銀さんのことが好きなんでしょう!?」
どうしよう。完全に勘違いしているみたいだ。
貴「誤解です。坂田先生は只の担任としか思ってな…」
猿「いいえ、嘘よ!現に先生、貴方にあんなに優しいもの。浮気しているのなんてお見通しなんだから。」
貴「浮気…」
昼ドラか。昼ドラなのか。いいえ、夢小説です。と、頭の中でメタ発言をしてしまった。
浮気なんて単語が、高校の図書室で出てくるとは思わず、私は混乱している。
猿「先生は必ず私が幸せにするから。だから、お願い。諦めて!」
坂田先生もこんな一途に愛されて幸せ者だな。
……と、呑気に考えている場合じゃない。
貴「いや、その…私が好きなのは坂田先生じゃなくて、晋助さ…!」
猿「…え?」
思わず口を滑らせてしまった。

猿「本っっっ当に!すいませんでしたぁぁ!」
貴「いえ、私は大丈夫ですから。坂田先生のこと、本気で好きなのが分かりましたし。」
漸く、誤解が解けたようだ。
猿「貴方…!何、マジもんの天使!?いいこ過ぎない!?」
貴「いえ、そんなこと…」
猿「というか、貴方…マジであの高杉が好きなの?」
貴「…まぁ。」
猿「やめておきなさいって、あんな厨二病!…まぁ、顔は悪くはないか。先生には負けるけど。」
貴「えっと…」
猿「まぁいいか。取りあえず、恋する乙女同士、よろしくね、桜ちゃん。私のことはさっちゃんでいいわ。」
貴「よ、よろしくね。さっちゃん。」
こうして、(何故か)私はさっちゃんと仲良くなった。

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作者名:ふわふわ | 作成日時:2019年10月27日 23時

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