二百七十八件目 ページ12
あらすじ:ヒロくん達のことがわかんない。
《松田の言う通り僕らにとってAちゃんは大事なんだよ。》
私にとっても皆は大事だ。
家族のように思っている。
友人のように思っている。
でも分からない。
どうしてそんな顔するのかが。
《そうだ、A。無理することなんてない。》
"菫"
また声が聞こえた気がした。
誰かが言っているのだ。
役に立てと。
役に立たたないといけないと言うように
《それにA、それを仮にしたって完全に裏取りが出来る訳でもない。100%じゃねぇだろ。》
『でも』
《Aちゃん、君は君のまま、このままでいいんだ。》
"このままでいいんだ"という言葉が心に刺ささった
『ヒロくん。皆。』
なんだこの気持ち。
まるで私がその言葉を待ってるみたいじゃないか。
《……どうしたの?》
声色の優しさに私の視界は段々と歪んでいく。
『私はこのままできてもいいのかな。』
何故かその言葉が出た。
私はこのまま流されるま生きていいのかな?
なんにも出来てない幼女でもいいのかな?
『私まだ誰の役にもたってないよ。なんでここにいるのかわかんないや。それでもこのままでいいのかな?』
暖かい水が頬を伝った。
泣いてることが何故か悔しくて私は雑に涙を拭った。
《少なくとも俺ら……零には役に立ってるよ。》
安室さんの役に?
《降谷ちゃんはおれらがいなくなってからずっとひとりぼっちだったんだ。降谷零の昔を知る人はもう居ない。》
萩原は優しく私を撫でた。
《でも君は俺らを通して降谷零と向き合える。零はそれが救いだったかもしれない。それにAは漫画とやらで零を知ってる。だから零の欲しい言葉を言えた。大手柄だよ》
松田は雑に私を撫でた。
《もう十分役に立ってるぞ。それにAは殺人未遂にしたりなんなり頑張ってたじゃないか。》
今度は班長が大きな手で撫でてくれた。
《だからそんなに無理しなくてもいいんだよ。》
最後にヒロくんが私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
『も、う。髪の毛ぐしゃぐしゃだよ。』
《分かったかこの死にたがりめ。あんなもの取り込んでたらいつか死ぬぞ。》
『そうかなぁ?試してみたらいいんじゃない?何事もとらいあんどえらーだよ?』
《コラA!》
《もう化け物に関わらないこと。いいね?》
『…はぁーい。』
きだるけな返事をする私だったが確かに私は幸せというものを噛み締めていた。
心にしこりが残ったままだとは知らずに。
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チョコミント(プロフ) - 露里唄さん» コメントありがとうございます。これで腹筋が鍛えられますね(?)それにしても夢主しか見えないので生き地獄でしかありませんね😂 (2023年2月11日 9時) (レス) @page44 id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - 更新お疲れ様です。同期組のボケ、ツッコミ、合いの手……面白くって腹筋が痛いですwww見えない人達の前だから反応出来ない夢主ちゃん大変ですね😂 (2023年2月10日 21時) (レス) @page44 id: ed5a0d137f (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - 露里唄さん» お気遣いありがとうございます。(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)楽しみにしていただけるなんて光栄です。寒暖差が激しいので露里唄様もお気をつけください。 (2023年2月10日 12時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - 更新有難うございます。赤井さんが夢主ちゃんとスコッチの関係を探る回、どんな話になるか想像が出来なくて楽しみです。体調にはお気を付け下さい。 (2023年2月9日 21時) (レス) @page43 id: ed5a0d137f (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» コメントいつもありがとうございます!夢主にはせっかくなので活躍してもらおうとおもいます!! (2023年2月8日 8時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコミントゼリー | 作成日時:2023年1月10日 19時