夢を諦めた少女＿ (ページ6)

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5話ページ6

今日だけで結構選手と関わったな

ほんとに疲れる…選手達と関わったっていい事なんてひとつもない…

ピロン

部屋に戻る途中に絵心からメッセージが来た

”モニター室に来い”

と書かれていた

『いつになったら部屋に戻れるんだ…』

私はそう呟きながら渋々モニター室に足を運んだ

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『なんですか？』

私がモニター室に行くと絵心さんにタブレットを渡された

『タブレット？既に持ってますけど』

絵心「これは選手の記録とか名前が書いてる」
「なるべく早めに覚えろ」

『わざわざ選手の事なんか覚えなくていいじゃないですか』

そう言うと絵心さんは振り向き私に言った

絵心「これから選手と関わることが増える」

私はその一言に絶望した

かなり絶望した…

『は？いや、何で？！』

絵心「三次選考に入ったらAちゃんは直接選手達の試合を見る」
「それから怪我の手当も」

『いや何でですか…』

私は今まで選手の試合などはお姉ちゃんから貰ったタブレットで見ていた

そのために直接観に行くなどはなかった

絵心「選手の分析をして欲しい」
「直接観た方が分かりやすいし」

まぁ確かに直接観た方が分かりやすい…

『…分かりました』

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
次の日_

二次選考が終わるまでに選手の顔と名前を一致にさせろと絵心さんに言われた

私は朝食を食べ終え移動するのも面倒臭かったので食堂で昨日貰ったタブレットで選手の記録などを見ていた

『…これ覚えられないでしょ』

流石に人数が多すぎる

数秒頭を悩ませいい案が思いついた

この選手の記録見て二次選考で生き残りそうな人だけを覚えようと

落ちそうなやつは覚えなくていい←

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
タブレットで記録を見て数分

そろそろ選手が起きる頃だろうし部屋で続きは見よ

そう思い食堂を出た時

肩を軽く叩かれた

後ろをむくと白髪に緑色のメッシュが入ったやつがいた

『…なに』

私がそう答えると_

ｷﾞｭｯ

いきなりハグされた

私はいきなりの事で理解が追いつかなかった

『ちょ、ちょっと？！』

「やっぱ相性抜群」
「まじアガる」

『意味わかんない事言うな…！気持ち悪いから離れろ！』

「抱きしめたら相性わかる」
「君との相性抜群、名前教えて」

『私達の相性最悪に決まってんだろ！！』

ﾊﾞﾁﾝ

私はらしくもなく大声を出しビンタした

┈┈┈┈

「乙夜君、頬どうしたの？」

乙夜「叩かれた」