23話 ページ24
蜂楽「Aちゃんって意外と照れ屋だよね」
急にそう言われた
私が照れ屋?そんなん訳あるか
『照れ屋なわけないでしょ』
そう言うと蜂楽は「んー」と考えるようにして
蜂楽「照れ屋っていうよりかは男に慣れてない!」
『女子高校だったし男子と関わる機会は少なかったけど別に慣れてないわけじゃ…』
そう言うと蜂楽は今までのおちゃらけていた感じの顔とか正反対に少し真面目なことをした
え、なに…どんどん顔近づいてくるんですけど…
蜂楽は私の後頭部に手を添え避けられないようにしてきた
あ、これ絶対キスされるじゃん…
蹴飛ばしていい??まじで蹴飛ばすよ?
そう思い体に力を入れようとすると、誰かの手が私の口を隠しキスできないよにした
蜂楽「あ、ちぎりん」
その正体は千切豹馬だった
千切「何してんだよ」
蜂楽「キスしたら照れるかな〜って思って!」
そう言った蜂楽に赤髪は呆れていた
そして私の隣に座り私の事をジーと見つめてきた
『…隣に座らないで』
千切「何でだよ」
『仲良くない人に隣に座られるのは嫌だ』
私がそう言うと蜂楽は嬉しそうに「てことは俺とは仲良いんだ♪」と言った
一方千切は不服そうな顔をして私の手首を掴んだ
千切「こいつ借りてくぞ」
『え?』
蜂楽「だーめー!」
連れていかれそうになる私の腰に蜂楽はしがみついた
『暑苦しい!』
蜂楽「Aちゃんが連れて行かれる!」
『とりあえず離れろ!』
そう言うと蜂楽は渋々私から離れた
その隙を狙ってなのか赤髪は私を持ち上げて走って食堂を出た
『え?』
私を連れて走って食堂から出ていく赤髪を見て蜂楽は「走るのはズルい!」と叫んでいた
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千切side
風呂場で初めて会った時は気づかなかったけど、今日近くで顔を見た時に思い出した
俺はAと会ったことがある
相手の反応を見る限り俺の事は忘れてる
.
1年前_
俺は”右膝前十字靭帯の断裂”により病院に入院していた
治ればサッカーができる
だがもう一度怪我をしてしまえばもうサッカーは出来ない
リハビリが終わり病院のベッドに寝転んでいると担当医の先生がきた
「リハビリは順調らしいね、ここまで復帰が早いのは凄いよ」
『早く治したいので』
俺がそう言うと先生は「あ、そうだ」と何かを思い出したように言った_
「俺の受け持ってる患者さんに豹馬君と同じような子がいるんだよ」
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楓華(プロフ) - まつぼっくりさん» ありがとうございます! (2023年4月15日 19時) (レス) id: 7ecb583e1a (このIDを非表示/違反報告)
まつぼっくり(プロフ) - ハッコノサクヒンオモロイデス!更新応援してます! (2023年4月15日 19時) (レス) @page8 id: af73d329dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ai | 作成日時:2023年4月12日 0時