夢を諦めた少女＿

22話 ページ23

絵心さんに急に決めろと言われた


今まで絵心さんと2人で考え決めたのになぜ急に1人に…


私がそう思っていると


絵心「Aちゃんが言い出したんだTOP6の6人を全員レギュラーメンバーにするのはダメだって」
「元々はこの6人を中心に決めていくつもりだったのに」


絵心「もちろん何か考えがあるんだろ？」


『…はい』


TOP6の6人は全員レギュラーメンバーにはしない


理由は凛と触覚が同じチームになると絶対に勝てないから


あの二人は一度も化学反応を起こしてないし何よりすぐに喧嘩する


試合中に喧嘩されたら確実に負ける


だから、どちらか1人を入れる


『士道龍聖を入れようと思っていました、あの人は糸師凛以外となら化学反応を起こせる』


『できるだけ多くの人間と化学反応を起こせる方が試合で有利になれる』


『糸師凛は今までの試合で化学反応を起こせていません』


触覚はあんな性格だが凛とは違って、案外優しい一面もあるし他の選手との化学反応は起こせる


でも、


『1人だけいるんです、糸師凛と化学反応を起こせる選手が』


そう言うと絵心さんは少しニヤっとした


『糸師凛と化学反応を起こせるのは_』










『彼しかいません、なので残りの2人は糸師凛と”潔世一”にするのが1番得策です』


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

絵心さんとの話し合いが終わりお昼を食べていた


私が椅子に座るとおかっぱが私の隣に来た


蜂楽「一緒に食べよ！」


『…いいよ』


私がそう言うと今までないくらいにおかっぱは嬉しそうな顔をした


蜂楽「Aちゃんがやっと心開いてくれた！」


『いや、開いてないから』


そんな、私の言葉を無視して蜂楽はパスタを食べ始めた



.


『ちょっと、口の周り凄いことになってる』


蜂楽「え？」


ケチャップが大量についてる


蜂楽「拭いて〜」


『自分で拭けよ』


蜂楽「え〜！三次選考頑張ったご褒美に！」


どんなご褒美だよ…と思いつつも渋々拭いた


『ちょっと、顔動かさないで拭きにくい』


蜂楽「へへ」


おかっぱは凄く嬉しそうな顔をしていた


『なんでそんなに嬉しそうにしてんの』


蜂楽「Aちゃんと仲良くなれたから♪」


『…仲良く？』


蜂楽「なってるじゃん！仲良く！」


『そうなの？』


蜂楽「そうそう！だからAちゃんも俺の事名前で呼んでよね！「おかっぱ」って言ってるんでしょ？どーせ」


バレてたか…


『…蜂楽』


私がそう言うと嬉しそうな顔をしていた

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