16話 ページ17
重い……
私は今中身が何かも分からないダンボールを2つ運んでいる
絵心さんに頼まれたから
それにしてもこれ重すぎるんですけど…
何が入ってんだよ
ドン
あ、やば人来てたの気づかなかった
運ぶのに夢中になりすぎて前を見ていなかったため誰かとぶつかった
「すみません、大丈夫ですか?」
『あ、私こそすみません』
そう言いぶつかった相手の方を見ると_
『もじゃもじゃ、鳥の巣みたい』
「…は?」
あ、つい口に出しちゃった
でも仕方ないじゃんこんな髪の毛初めて見たもん
「貴方、マネージャーの…えっとAさんでしたよね」
『そうだけど』
私がそう言うと「探してました」と言われた
「洗顔クリームがなくなってしまったので新しいのが欲しくて」
『…洗顔クリーム?』
この人は洗顔クリームが欲しかったらしい
てか、洗顔クリームとか塗るんだ…女子力高いな
『別に塗らなくてもよくない?』
私がそう言うと
アフロの顔は少し引きつった
「何言ってるんですか!」
食い気味に言われ、少しビックリした
『あ、はい…新しいの置いときます』
「ありがとうございます」
用事が済んだのかアフロ君は「では」と言い立ち去ろうとした
『ちょっと』
「なんですか?」
『荷物運ぶの手伝って』
「なんで僕が…」
『めっちゃ、重いの』
『男なんだからそれくらい手伝ってよ』
私がそう言うとアフロ君は溜息をつき1つ持ってくれた
.
二子「名前を言うの忘れてました」
「二子一輝です、よろしくお願いします」
『アフロ君か』
二子「その呼び方辞めてくださいよAさん」
『はいはい』
『てか”さん”付けしなくていいから、多分私の方が年下だし』
そう言うと二子は少し驚いていた
.
『手伝ってくれてありがと』
二子「いえ」
やっと荷物が運び終わり楽になった
あ、
私は不意にとある疑問が頭によぎった
『ねぇ、なんで前髪長いの』
二子「デリケートゾーンです」
デリケートゾーン…
そんなの言われたらめっちゃ気になる
『見せて』
二子「絶対嫌です!」
.
部屋に戻って風呂に入ったあと、掃除をするために風呂場に行った
風呂場の扉を開けると_
『あ、』
二子「あ、」
洗顔をし終えたのか前髪を上げてタオルで顔を拭いていた
初めて二子の顔を見たが、クリクリ目でめっちゃ可愛い
二子「…見ましたね」
涙目でそう言われた
『…いや見てないよ』
91人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楓華(プロフ) - まつぼっくりさん» ありがとうございます! (2023年4月15日 19時) (レス) id: 7ecb583e1a (このIDを非表示/違反報告)
まつぼっくり(プロフ) - ハッコノサクヒンオモロイデス!更新応援してます! (2023年4月15日 19時) (レス) @page8 id: af73d329dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ai | 作成日時:2023年4月12日 0時