10話 ページ11
玲王と待ち合わせの時間になったので食堂に行った
『ごめん待った?』
玲王「…いや別に」
明らかに元気がないな
これは結構大変かも…
『ねぇ、食堂だったら誰か来るかもだし私の部屋来る?』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
てことで移動して部屋まで来た
『元気ないけどなんかあった?』
私が思い切ってそう聞くといきなりハグされた
玲王「こっちの方が落ち着くから、こうさせてくれ」
少し弱かったような声でそう言われたら断れないじゃん…
そう思い玲王の背中に手をまわした
玲王「少しだけ俺の話し聞いて欲しい」
『いいよ』
.
『……』
そういう事だったんだ
今までの事を玲王からある程度聞いた
簡単にまとめると、W杯優勝トロフィーが欲しくてサッカーを始め、寝太郎に出会い一緒にサッカーをすることになった
一次選考の試合で潔に負けて凪が潔に興味を持ち、二次選考前のグループ作りで凪が潔達のチームに行った
取り返すために3VS3を挑んだが負けて赤髪を取られ、挙句の果てに「めんどくさい」と言われたらしい
『玲王はさ、どうしたいの?』
玲王「…わかんねぇよ」
「取り返したいとも思うけど、もう無理だ…」
正直こういう時になんて言ったらいいのか分からない
私は人が弱ってる時に優しい言葉をかけてあげられる人間じゃないから
私は無言のまま玲王の頭を撫でた
すると、玲王の抱きしめる力が強まった
『こういう時なんて言うのが正解か分からないから、私の思ってること言うけどさ』
『寝太郎なんかに構わなくてもいいと思うんだよね、結局ここで生き残れるのは1人だけだから』
『それでも玲王が寝太郎と一緒に居たいと思うなら、玲王がもっと強くなって、寝太郎に必要とされる存在になればいいんじゃないかな』
玲王「…!」
『…あ〜ごめん』
『こんなの慰めとかになってないよね』
私がそう言い苦笑いすると
玲王「いや、結構元気でた」
「正直、今はどうしたいのか分からねぇけど凪に追いつくってのもありなのかもな」
さっきよりも表情が少しだけ柔らかくなった気がする
『まぁどっちにしろ次の試合負けて選ばれなかったら脱落するんでしょ?頑張れ』
玲王「おう」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
91人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楓華(プロフ) - まつぼっくりさん» ありがとうございます! (2023年4月15日 19時) (レス) id: 7ecb583e1a (このIDを非表示/違反報告)
まつぼっくり(プロフ) - ハッコノサクヒンオモロイデス!更新応援してます! (2023年4月15日 19時) (レス) @page8 id: af73d329dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ai | 作成日時:2023年4月12日 0時