夢を諦めた少女＿ (ページ2)

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1話ページ2

絵心「最近機嫌いいね」

『そうですか？』

アンリ「オーラが違う！」

『オーラってなに…』

まぁ、絵心さんの言う通り最近私は機嫌がいい

理由は今まで私1人で275名の選手のスポドリ作り、スーツやユニホームの洗濯、食堂・風呂掃除、をしていた

だが、1次選考で選手が減り私の仕事もかなり楽になった

今は2次選考が始まったばかりで人はまだまだ多いがこの選考が終われば選手は35名になる

アンリ「あ、そうだ」

『？』

アンリ「これからスポドリは作らなくていいからね」

『え？』

今までスポドリを作る度に腕が死んでいたのでかなり嬉しい事

アンリ「自動で作ってくれる機械用意したから！」

『予算大丈夫なの？』

アンリ「うっ！…ま、まぁね」

これ結構ギリギリなやつじゃん

アンリ「でも、選手も結構減ったし一応大丈夫…」
「それにAの負担を少しでも減らしたいから！」

『お、お姉ちゃん…』

お姉ちゃんの優しさに感動していると

絵心「バカ姉妹」

いきなりバカと言われた

『は？バカなのはお姉ちゃんだけです』

私は自分で言うのもあれだが頭はいい方…だと思う

絵心「そっか」

アンリ「ちょっと？！」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

今日の仕事が終わりやっと夕飯が食べれる

そう思い食堂に入ろうとすると4人、人がいた

『うわぁ…人いるし』

実は私入寮テストの時からブルーロックにいるが選手と1度も会ったことがない

風呂は自分の部屋にあるしご飯を食べる時も機械が私の部屋にあり大抵の事は自分の部屋で出来る

スポドリ作りに洗濯、掃除は選手が試合をしている時や寝ている時に済ませるため会うことがなかった

だが私の部屋にあるご飯が出てくる機械が壊れたためこれからは食堂で食べることになった

そのため嫌でも選手と会う

あ、そういえば1人だけ会ったことあるな

1次選考前、入寮テストを終えた選手は地獄の体力テストをしていた

かなりきつく吐く人もいたらしい

ゲロの後処理などは私の仕事だったが絵心さんのパシリで買い物に行っていたためお姉ちゃんがしていた

だが、買った物を絵心さんに渡し終え廊下を歩いている時に前から顔色が悪い人と会った

「あ、あの…う゛」

今にも吐きそうな人に近寄り

『バケツ持ってくるからこんなとこで吐かないでよ』

と、冷たく言うと

「も、もう無理だべ…」

『…は？』

限界だったらしくその人は吐いてしまった

私の服に＿