【歌い手】最期まで歌いたい。

45話 小さい背中 ページ46

そらる「おいAっ！？」


こいつ、完全に意識手放したな。ここ歩道だし、A傘さしてないからぬれるぞ


そらる「ったく。どうすりゃいいんだよ・・・・」


とりあえず、俺の上着着させるか。また熱で5日間ぐらいダウンされても困るからな。


そらる「・・・・おんぶでいいか」




一番おんぶがやりやすそうだし。


つーかこいつ、軽いし小さいな。やっぱりこういうところは女子だ。













Aはこんな小さい背中で、何を背負っているんだろうな。その荷物、俺にも分けてくれよ。


辛い時は辛いって言えば俺だって助けられるのに、こいつは灯油の言う通り 迷惑かけないようにって何も言わないからな。


迷惑かけないようにって思うのはいいとも悪いとも言えないけど、ホントにダメな時は迷惑かけていいんだぞ。


こんな小さい背中で何でも背負えると思うなよ？絶対に落ちそうになるモノだってあるんだよ。


でも、それは俺やあいつらが拾ってやるよ。だから、安心しろ


俺はお前の苦しんでいる姿を見たくない。
俺はお前の笑顔が見たいんだ。


なぜかって？そんなことわかるだろ？



Aは俺達にとって、大切な家族なんだ。




まぁ 俺は家族っつーか、好きな人と思ってるけど。


みんなお前を心配してるんだ。少しくらい俺たちにも話してくれよ




A「・・・・ぃや、だ。かぁ、さ・・・ん((ぎゅっ」




でも多分、無理やり聞き出せるようなことではないと思うんだ。だから、Aが話してくれるまで待つか。


ーガチャ

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