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「たぶん、お前一目惚れしたんとちゃうか？」
きっと自分で気づけてなかっただけのその思い
すばるくんに言われた瞬間、躊躇いはあったもののストンと、どこか腑に落ちるような感覚がした
俺はAが好き
だからジントニックが飲みたいんや
だからここに来てもうたんだ
だからすばるくんに抱かれようとした時、嫌だと思ったんか
だから辛くなると思ってた七瀬のことも、受け入れられるんか
好きと自覚した瞬間、ブワッて心に風が吹いた
Aに会いたいと、強く思った
「…俺、思ったよりAに一目惚れしてるかもしれん」
「俺もそんな気ぃするわ」
でも
ケータイ番号知らへん
今すぐになんて会われへんな
「…金曜日まで待たれへんよぉ…」
ガックリ。そんな音がぴったりな気がする、俺の心
思いっきり首を曲げると、額がカウンターに音を立ててぶつかった
「痛い……」
「…お前、一昨日A抱いたんよな？」
「おん…」
「シルシ、あるか？」
「付けられたやつなら、ここ」
「おぉー。あるわ！」
すっかり敬語が抜けたことを気にもとめず
それなら会えるで！と口の端をあげてニヤッと笑うすばるくん
「あいつ嫌いじゃない奴には自分から付けんねん」
「そうなん？」
「俺も付けられたことあるから、そうや」
「すばるくんもかぁ」
「なんやねん。不服か？」
「そら、好きって気づいてもうたら 嫌やろ」
好きな子が好きかもしれへん相手って
嫌に決まっとる
「でもなんで金曜日しか来ぉへんの？」
「金曜日嫌いやねん」
「え…金曜日が嫌いって…」
むしろ金曜日っていい日やない？
1週間の仕事から解放されて、2日の休みが貰える日
ダラダラと酒飲みながらテレビ見ててもいい日
自由な日
「それがなぁ…ちゃうねんなぁ…」
遠い目をしながらつぶやく
「なんですばるくん知ってんの？」
「俺はトクベツやならな」
「トクベツ！？」
「羨ましいやろ？へへっ」
「素直に羨ましいわー……」
「でも大倉、嫌いじゃない、てのはたくさんおんねん」
「嫌いじゃないってことは、特別好きでもないってこと。今んとこお前はそういうカテゴリーに分類されただけの状態ってことや」
「待っとるだけじゃなんも得られん」
「わかってる。金曜日、また来る」
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しろ(プロフ) - スマホの画面の前で百面相してます((、とっっても面白いです！！！更新楽しみにしてます！！！久々に胸がギューってなる感覚に襲われてます！！！！ありがとうございます！！！！！ (2019年8月4日 1時) (
レス) id: 2553ba5fcd (このIDを非表示/違反報告)
応援人(プロフ) - おおお！！面白い方向に向かっている！！頑張ってください！ (2019年6月1日 22時) (レス) id: 88d2144e7b (このIDを非表示/違反報告)
碧結(プロフ) - 応援人さん» コメントありがとうございます！！面白いと言われるとなんだか照れくさいですね笑 これからも楽しんで貰えるよう頑張ります！！よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年5月26日 0時) (レス) id: e413d80d5c (このIDを非表示/違反報告)
応援人(プロフ) - 面白いです！わたしは基本的に自分の名前が出てくる小説は読まない派だったけれど、この小説…どんどん進みます！面白い！面白い！面白いです（大事なことなので3回言いました） (2019年5月25日 18時) (レス) id: 88d2144e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧結 | 作成日時：2019年5月21日 12時
