君トミタカガヤキ《JW》 (ページ11)

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ウーロン茶が届いて、改めて“久しぶり”と言葉を交わし、お互いのグラスをコツンと当てる。

なみなみすぎて、溢れそうになるのが怖くて、少し大きめの一口。

Aのオレンジジュースはもう残り少しだけど、気を遣ってグラスを傾けて口をつけてくれた。

「今、流星くん何の仕事してるの？」

『え、望から聞いてないん？』

「うん。本人いるのに、他の人からは聞かないよ」

『まぁそっか。うーん、アパレル、やな。』

「へぇ…確かにおしゃれだもんね…」

『Aは？』

「出版系って言うのかなぁ？」

開かれたiPadには、知った名前の雑誌が並んでいる。

「このへんの編集やったり…」

タップされて開かれた雑誌はメンズファッション誌。

スワイプしていくと、一際目に入ったページがあった。

『あ、この子着てるシャツのブランド…』

「流星くんのところ？センスいいね」

『俺はデザインしてへんけど、ありがとう(笑)』

「こういう服、高校生のときから好きだったよね。このブランド、流星くんって感じする」

『え、そんな覚えてんの？』