Too late...？【亜×涼】

06 ページ6

亜嵐side





ケーキセット、桃のタルトを待っている間も、カウンターで色んな表情をする君から目が離せなかった。





どうしよう、出会って2日目。





もう、俺の恋わずらいの重症なんですけど……。





あ、こっちにくる。





「お待たせしました、ケーキセットでございます」





笑顔でそう、俺の前に、コーヒーと桃のタルトを出してくれる。





亜「うわあ、おいしそう」





「ですよね笑」




そして、君の笑顔も、可愛いっす。




とは、言えず。




「それでは、ごゆっくり」




君はそう言ってまたカウンターに戻ってしまった。





もう少しお話したいんですけどぉ……。




こんな時ポンポン話題が湧いてくればいいのに。





そう思って少し沈んだ気持ちで桃のタルトにフォークをさして、1口食べると、めっちゃうまかった。





……常連になろう。




俺、君に恋しちゃったよ、本当に。









***









傘の彼が、傘を返してくれた日の帰り。





ミキと並んで家に帰っていると、ミキは、あっと声を上げた。





「どうしたの、いきなり笑」





ミキ「いや、思い出したの！




あのイケメン！




白濱亜嵐だよ！」





「あー、白濱亜嵐ね！




言われてみればそうだよ！」





うわー、無意識に白濱亜嵐に傘貸しちゃったよ笑。





ミキ「さっすが、A笑。




昨年のミスコンもさ、サークルのみんなに土下座されてでて、グランプリだったし笑。




けっこう、白濱亜嵐さ、Aのこと気になってたんじゃない？！




私はお似合いだったと思うけど？」





ミキはニヤニヤしながらそう言った。

07→←05

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す