Too late...？【亜×涼】

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亜嵐side





それから、どうやって、移動したのか。





分かんねえくらいに、俺はその場に縫い付けられたみたいに思考も足も止まってた。




ライブも、もう、調子本当に悪くて。





ホテルに帰って何度もAの電話番号を表示して、電話をかけようとして、やめる、ということをずっと繰り返していた。





なんか、あんな家の出てき方しちゃったら、ものすごく謝りづらくなってしまっていた。





そもそも、あの日だって謝ろうなんて思ってたのに、真逆のことしちゃって。





本当に、ダメだな、俺。






岩「なになにー、亜嵐、なんか悩んでんの？」





帰り、たまたま隣の席の岩さんからそう声をかけられた。





亜「……彼女に、とんでもなくひどいこと言っちゃって……。




いつも、支えてくれてたのに、浮気疑っちゃって。




しかも、俺、彼女が悩んでいることにも気づいてやれてなくて……。





最低ですね、俺……」





岩「帰ったらすぐ謝んねーとじゃんね、それ」





岩さんはそう言って真剣な顔をした。





亜「……はい。




帰ったら、真っ先にそうするつもりっす……」





それから東京についたら、急いで家に帰った。





マンションの外から、部屋を見ると、電気はついてない。





……あれ……。





何でだ……？





時計を見ると、もう10時。





帰ってないはず、ないと思うんだけど。




急いで、鍵を開けて、部屋に入る。




亜「……A？





まだ、いねえの……？」





真っ暗な部屋に帰ると、誰もいなさそうな部屋で。

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