Too late...？【亜×涼】

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涼太side





今日、こっちの道にしてよかった。





Aちゃんを掴んで引き寄せる。





涼「嫌がってますけど、Aちゃん」





カナデ「……兄ちゃんさ、邪魔しねえでくれる？





そもそも、部外者だろ？」





涼「この子の彼氏の、同僚ですから」






自分で言って少し悲しくなったが、今はそれくらいの関係だ。





俺は、Aちゃんの彼氏じゃない。





カナデ「……いいから、そいつこっちに寄こせ。





話し合いしなきゃなんねえからさ」





相手の男はそう言ってAちゃんの方に手を伸ばすが、Aちゃんは震える手で俺のシャツの背中をぎゅうっと掴んだ。





本能で分かる。





こいつにAちゃんを渡したらもう、帰ってこないと。





涼「……ええから、失せろや。






はよ行かんと、実力行使に出るで」





そう言って睨むと、これで終わりと思うな、と言い残して去っていった。





「……、よかった……」





Aちゃんはその場にへたり込んだ。





涼「アイツ、ヤバくない？





亜嵐くんに……」





「亜嵐には言わないでっ！！」





Aちゃんが必死にそう言った。





涼「……でも」





「亜嵐、忙しそうだから。





心配かけたくないし、迷惑」





涼「……そしたら、俺には隠さんと相談できる？





やったら、黙ってる」





少し卑怯だけど、Aちゃんと繋がっていたくてそう言った。





「分かった……。





ちゃんと、話したいからどこかお店に入ってもいいかな？」





Aちゃんは、決意した目で俺を見た。





涼「ええよ」





その瞳に、また好きが加速したのは、秘密にしないといけない。

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