40話 ページ42
夜空side
「うるせぇ!・・・?」
勢いよく振り向くと、俺と先生の口が触れた。
びっくりして、驚いて、俺も先生も目を大きく見開いた。
そのままゆっくり口を離すと、先生の顔は案の定真っ赤になっていた。
目元にはうっすらと涙が浮かんでいる。
「ご、ごめん・・・振り向かれるとは思ってなくて・・・事故だし・・・」
「ん、別に俺は・・・気にしてねぇけど・・・・・・」
「・・・?」
口元を片手で覆う先生。
俺はその手を取ってもう1回キスをした。
あまりにも嫌そうな顔をされると、こっちだって傷つくんだよ。
「事故じゃなかったら良かったのに、」
「・・・!?え、あぇ!?」
「・・・なんてな、ジョークだよ。真に受けんじゃねぇぞ。」
先生にそう言うと、もっと顔を赤くされた。
「お、大人をからかうもんじゃないよ・・・」
いや、顔赤いままで言われてもな・・・
説得力なんてないし。
「じゃ、俺帰るから。」
「え?もう、帰っちゃうの?」
俺はすっかり冷めたココアを飲み干して、カバンを持って玄関の方へ向かう。
「じゃあな、先生。また明日。」
「あっ、うん・・・・・・」
俺はそう言って先生の家から出た。
頬を赤く染めた先生は、何故だか愛おしく思えて、俺はいてもたってもいられなくなった。
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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます!更新頑張ってください! (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります! (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね! (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優桃 | 作成日時:2017年8月21日 14時