干物がーる【あほの坂田】

干物 29 ページ35

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あ、どうも。本日の主役でした、けいちゃんこと壇上 蛍(だんじょう けい)です初めまして〜。



Aはというと、やる事をしっかりやり、満足気に画面を見つめていたAの元に先輩がやって来て席を外してるよ。

「あー疲れたー」
「お疲れさま」

事の被害者、坂田くん帰ってきた。
ご愁傷さまだよ、これからきっともっと疲れるよ。

心の中で唱えていれば、事態に気づいた様子。

「はぁ！？こ、これ…」

一瞬言葉を失うも、流石は幼なじみ、すぐにピンと来たらしく、これやったん、Aやろ？ と怒りを抑え気味に聞いてきた。

私はどっちの味方でもないからね。

Aへの言い訳では無いけれど、胸の中でごめんと謝って頷けば、坂田くんの顔はみるみる悪くなって行く。

あ、これ激おこなやつだ。

説教かましに行くか！？と思われたけれど、意外なほど坂田くんは冷静で、机の上に置かれたAのiPhoneを見つけ…てあれ、なんかデジャブな気が…

「やられたらなんやらってやつやで。」

笑顔で同意の強要をされ、とりあえず頷いておく。

「ま、あいつのパスコードなんてどうせこれやし…ほれやっぱビンゴー。」

…怖いよこの二人。

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