干物がーる【あほの坂田】

さかちゃんバースデー物語 3 ページ24

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「じゃ、楽しみにしてるね笑
またな！」

それから一分程流れるコメントを眺めて、配信終了ボタンを押した。

「あー、そわそわする。」

iPhoneのロック画面に映し出されている現時刻を見つめて、大きく深呼吸をした。

ただの誕生日やのに、阿呆みたいにワクワクしとるわ。

こうやって、あと何分だ、あと何分だとそわそわできているのは紛れもなく坂田家のみんなのおかげである。
みんながいなければ誕生日なんて、忘れてもおかしくないようなただの平日な過ぎないし。

そう思うと、本当に愛されてるなぁと、みんなに感謝やなぁと様々な思いが溢れ出した。

「あ、あと一分やん。」

ふと視線をやったパソコンの時計が59に変わったのを目撃し、さらに心臓の鼓動が早くなる。

マウスを操作して、投稿予約をした画面を映し出し、あと何秒かなぁと緊張しながら待っていると、パッと23:59の表示が00:00に変わった。
そして予約していた動画が投稿され、よかったと安堵の息をつこうとした。
つけなかった。

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