干物がーる【あほの坂田】

干物 14 ページ16

「そういえばA、まだバレーやっとるん？」
　「バレー？向こうにいた時はちょくちょくやってたけどこっち来てからはめっきりやわ。」
　「そうなんか。」
　
　散々話が盛り上がり、そろそろお開きかなーとなんとなく思っていればまだ話題は尽きないらしかった。

　私は小学校の時にスポ少でバレーを始めて、中学の時にもバレー部に所属していた。高校では男バレのマネージャーで、選手として携わりはしなかったものの、近所のママさんバレーなどに行って現役ほどではないけれど、それなりには続けていた。

　大学生になってもママさんバレーに参加は続けていたし、そのまま社会人になっても暇を見つければちょくちょく顔を出してはいた。

　バレー自体好きだし。

　一方のまーしーも学生自体にバレー部に所属していたと、互いの共通点である事もあって、バレーの話をしたりはしていたけれど。
　
　「急にどないしたん？」
　「こっちにもバレーチームがあってん。俺も行ってるし、続けてるんやったらどうかなーってふと思ってん。」
　「なるほど、それは行きたいでありますね。」
　「お！まじ？」
　
　Aとやってみたかったんよな〜！と嬉しそうに独り言を呟いているけれど、心の声がダダ漏れですよと言ってあげたい。
でもそれ以上に私とバレーがやれることにここまで喜んでくれるのは嬉しいものだ。
　
　「日程とかまた教えて。」
　「おん、任せとけー！」
　
　そんなこんなでいい時間でもあるしと、第一回志麻永飲みはお開きとなった。

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