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-銀時side-
お開きの声がかかって、二次会にでも行くかーと店を出ると、世話係を担当してる福田の姿があった。
ただし、いつもと違って顔が真っ赤で、同期の子と何やら揉めたあと別れを告げて暗闇に紛れていってしまった。
って、ダメだろおい。
フラフラだったぞ!?
もしかして、、酒弱いんか?
辰「おーい銀時、二次会ばいかんがか?」
銀「んー、今日はパス。テメーらの世話を見るなんざ願い下げだ」
そう言い残して、彼女のあとを追った。
暫くの間、見失ったアイツを探していると
店からそんなに離れていないところをヨロヨロと歩いていた。
銀「おい、大丈夫か?」
そう声をかけると、驚いたように目を見開いて突っ立っていた。
銀「だーかーらー、大丈夫かって聞いてんだろ?まあ、見るからに大丈夫ではなさそうだけど。」
そういうと、彼女は
貴「らいじょうぶれすよ?それよりなんれ坂田先生はここに?」
なんて回らない呂律で問いかけてきた。
どこが大丈夫なのか説明願いたいな。
銀「大丈夫ではないな。で?なんでってんなモンアイツらの面倒見たくねェからに決まってんだろ」
心配だった
そんな事言うのも柄じゃないと思い、如何にも俺らしい返事を返すと、どうやら矛盾していたらしい。
銀「方角が一緒なだけだよ。」
実際これは本当で、辺りは見慣れた風景だった。
それから
歩けるのか、と聞くとまた強がったから
「大丈夫なら置いてくぞー」
というと
「すみませんらいじょうぶれはありません」
と漸く折れた。
うーん、どうしたものか。
こういったシュチュエーションに今まで遭遇した事がない為、少し考えておぶって家に送るという結論に至った。
最初は断ってきたが、おいてくというと
「私、重いれすよ?」
と。
多分この時俺は
.
.
コイツに惚れてしまった。
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作者名:みや | 作者ホームページ:https://twitter.com/miyadao_orz?s=06
作成日時:2017年3月29日 15時